
DJIが日本のビデオカメラ市場を席巻 「Osmo Pocket 4」が発売直後に首位獲得
日本市場でシェア7割超 DJIの存在感がさらに拡大
BCNが運営する「BCN+R」の調査によると、2026年4月の日本のビデオカメラ市場において、中国のDJIの販売台数シェアは72.5%に達し、前年の64.7%を上回る過去最高水準を記録した。同月の販売台数ランキングでは、「Osmo Pocket 4」「Osmo Pocket 3」「Osmo Action 4」「Osmo Nano」が1位から4位までを占め、DJIが市場をほぼ独占する結果となった。
特に注目を集めたのが、2026年4月16日に発表された最新モデル「Osmo Pocket 4」である。発売からわずか9日間で月間販売シェア21.5%を獲得し、初登場ながら販売ランキングの首位に立った。単純計算では、4月に日本で販売されたビデオカメラのおよそ5台に1台が同製品だったことになる。
スマートフォンと本格カメラの間に新たな市場を創出
近年はスマートフォンの動画撮影性能が大幅に向上している一方、従来のビデオカメラ市場ではソニー、パナソニック、キヤノンなど日本メーカーが長年にわたり主導的な立場を維持してきた。
その中でDJIは、価格競争やスペック競争だけに依存するのではなく、一般ユーザーが実際の撮影で感じる課題に着目することで市場を切り開いてきた。
プロ向け映像機材は高性能である反面、大型で高価なうえ、操作にも専門知識が求められる。一方、スマートフォンは手軽に撮影できるものの、歩きながらの撮影や動く被写体への追従、滑らかな映像表現には限界がある。
DJIは2018年に初代「Osmo Pocket」を発売して以来、ジンバルによる手ブレ補正と高画質撮影を小型ボディに集約することで、プロ仕様とスマートフォンの間を埋める新しいカテゴリーを築いてきた。
「Osmo Pocket 4」でさらに進化 世界市場でもトップを維持
4世代にわたる改良を経て登場した「Osmo Pocket 4」は、1インチCMOSセンサーを採用し、4K・240fpsによるスローモーション撮影に対応している。
加えて、3軸ジンバルによる高い手ブレ補正性能や、被写体を自動で追尾する「ActiveTrack 7.0」などの最新機能を搭載しながら、本体は手のひらに収まるコンパクトなサイズを維持している。
価格面でも競争力を高めており、標準モデルは2,999元(約7万2,000円)に設定された。これは前モデルより500元(約1万2,000円)安く、より幅広いユーザーが購入しやすい価格帯となっている。
現在のDJIは、従来型ビデオカメラとスマートフォンの競争という枠組みを超え、「携帯型ジンバルカメラ」という新たな市場を形成した企業として存在感を強めている。
市場調査会社IDCによると、2025年の世界ジンバルカメラ市場において、DJIは出荷台数シェア62.4%を獲得し、世界トップの地位を維持している。日本市場での急速なシェア拡大は、こうしたグローバルでの競争力が国内市場にも反映された結果といえる。(出典:YOHOO!ニュース、画像:DJI)
















