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JP:キリン「Spring Valley Brewery」 クラフトビール市場の活性化へ、ブランド刷新

キリンビールは今春、クラフトビールブランド「スプリングバレー」(SVB)を大規模にリブランディングし、「スプリングバレーブルワリー」として刷新した。ロゴやパッケージデザインを一新し、3月4日から全国で発売を開始した。

クラフトビール市場の成長鈍化とSVBの挑戦

キリンビールは2023年10月に「クラフトビール事業部」を設立し、SVBをクラフトビール市場の牽引役として位置づけてきた。しかし、販売量の伸び悩みが続き、2024年のSVB販売数量は前年比3割以上の大幅減となった。

これを受け、同事業部の久保育子氏は「より多くの人に手に取ってもらうには、従来のままでは難しい。クラフトビールの魅力を伝え、市場を広げるブランドとなるため、ブランドのあり方を変える必要がある」と説明する。

新たなブランディングの方向性

リブランディングに伴い、ブランドのコンセプトを「しあわせ湧きあがるクラフトビール」に設定。CMには若手俳優の坂東龍汰氏を起用し、彼がブランドの新ロゴを披露する発表会が3月4日に開催された。ヘッドブリュワーの辻峻太郎氏とのトークセッションでは、3種類のスプリングバレーブルワリーの飲み比べや、グラスの選び方、ビールの楽しみ方について語られ、会場を盛り上げた。

ターゲット層の拡大と新たな取り組み

キリンビールの調査によると、クラフトビールは「自分なりのこだわりや価値観を大切にし、生活をより良くしたいと考える層」に支持されているという。これを踏まえ、これまでのクラフトビール愛好者に加え、ビール類ユーザー全体の約3割を占める「クラフトビール未体験層」にもアプローチし、興味喚起を図る方針だ。

また、直営店である「スプリングバレーブルワリー東京」(代官山)と「スプリングバレーブルワリー京都」では、創業10周年を記念した特別企画を実施。オリジナルの「SVB推しビアTシャツ」の販売や、特別に開発された泡だけのビール「ミルコー」の提供、ビアガーデン形式で楽しめるテラス席の展開など、多彩な施策を打ち出している。

クラフトビール市場の再成長を目指して

スプリングバレーブルワリーのリブランディングは、クラフトビール市場の活性化と、より多くの消費者にクラフトビールの魅力を伝えることを目的としている。久保氏は「ブランド誕生から11年、缶製品発売から4年。このリブランディングを、新たな自己紹介の機会とし、クラフトビールの楽しみ方をより多くの人に届けていきたい」と語る。(キリンビール、食品新聞、GetNavi他)

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