高級百貨店グループが新たな船出 「サックス・グローバル」がELGへ社名変更

米国の高級百貨店グループ「サックス・グローバル」が経営再編を終え、新たにExemplar Luxury Group(エクセンプラー・ラグジュアリー・グループ、ELG)として再始動した。傘下には、高級百貨店のニーマン・マーカス、サックス・フィフス・アベニュー、バーグドルフ・グッドマンの3ブランドを擁し、新体制のもとで成長戦略を加速させる。
今回の再編は米連邦破産法第11章(チャプター11)に基づく手続きを経て完了したもので、同社によれば債務総額は約75%圧縮された。これにより財務体質が大きく改善し、運転資金や事業投資を支える十分な流動性を確保したとしている。

ELGのCEOジョフロワ・ファン・レムドンク氏は、「今回の節目は企業だけでなく、各ブランドや従業員にとっても新たなスタートである。今後も顧客への価値提供を最優先にしながら、長期的な成長を目指していく」とコメントした。
さらに、新社名には3つの百貨店ブランドを共通の理念で結び付け、ラグジュアリーリテールの新たな基準を築くという意思が込められているという。同氏は、ブランド力と質の高い顧客体験を融合させることで、米国のラグジュアリー市場全体の発展にも貢献したいとの考えを示している。

また、再編を支えた顧客、ブランドパートナー、投資家、従業員への感謝も表明し、各ステークホルダーの支援が新たなスタートを可能にしたと述べた。

新オーナー体制と取締役会を刷新

経営再編に合わせて取締役会も刷新された。新たな主要株主となった投資会社Pentwater Capital ManagementとBracebridge Capitalは、それぞれ7人で構成される取締役会に2名ずつ取締役を送り込む。

これに加え、CEOのファン・レムドンク氏に加え、Ulta Beauty元CEOのデイブ・キンベル氏、さらにLVMHグループのモエ・ヘネシーで社長兼グローバルCEOを務めたフィリップ・シャウズ氏が独立取締役として参画する。
新たな経営陣は、小売各ブランドの連携をさらに強化し、グループ全体としての競争力向上を目指す考えだ。

顧客データを活用し、統合型ラグジュアリー戦略を推進

ELGは今後、顧客データや購買インサイトを活用した統合型リテールモデルをさらに推進する方針である。
ニーマン・マーカス、サックス・フィフス・アベニュー、バーグドルフ・グッドマンの各ブランドでは、商品構成の最適化に加え、顧客ごとに最適化されたパーソナライズドサービスの強化を進める予定だ。

グループは百貨店ブランドだけでなく、アウトレット業態であるニーマン・マーカス・ラストコールとサックス・オフ5thも展開しており、多様な顧客層へのアプローチを図っている。
ファン・レムドンク氏は、「新たなオーナーは各ブランドの価値と将来性を深く理解しており、その支援に感謝している」と述べたうえで、「ELGとして新たな一歩を踏み出し、規律ある経営を徹底するとともに、顧客体験への投資を継続していく」と強調した。

さらに、「ニーマン・マーカス、サックス・フィフス・アベニュー、バーグドルフ・グッドマンはいずれも長年にわたり米国ラグジュアリー小売を代表する存在として評価されてきた。その歴史と価値を継承しながら、次世代に向けた成長を実現していくことがELGの使命である」と述べ、新体制への強い意欲を示した。(出典:LAXURYDAILY、画像:サックス・ファイブ・アベニュー、Exemplar Luxury Group)

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