アシックス、インドで日本発祥の駅伝イベントを開催へ
アシックスは、日本発祥のリレー形式長距離レース「駅伝」を軸としたランニングイベント「ASICS Ekiden India 2026」を開催する。大会は2026年4月5日、インド・グルグラムのDLF CyberHubで実施される予定である。
駅伝は複数の走者が区間ごとに走り、襷(たすき)をつないで完走を目指す長距離リレー競技である。本イベントでは、インド人と日本人各4人で構成されるチームが合計10キロメートルを走破し、伝統的な襷を受け渡す。襷は信頼や継続性、共通の目的を象徴するものとして位置づけられている。
同社は本企画を通じて、「サウンドマインド、サウンドボディ」という企業哲学を、持久力や仲間とのつながり、そして日常における心身の充実を称えるランニングムーブメントへと具体化する考えである。
日印連携とパートナー企業の参画
本イベントは、日本とインドの文化的交流やチームワークの促進も目的の一つとする。日本企業もパートナーとして参画し、スポーツを通じた両国の結びつきを強化する構図である。協賛企業には、大塚製薬のスポーツ飲料ブランド「ポカリスエット」、育児用品大手のピジョン、精密機器・ヘルスケア分野を手がける富士フイルムなどが名を連ねる。
インドでは近年、都市部や新興都市を中心にランニングコミュニティが急拡大している。例えば、ムンバイマラソンやデリーマラソンといった大規模大会には毎年数万人規模の参加者が集まり、ランニングが都市文化として定着しつつあることを示している。
アシックス・インドおよび南アジア地域の責任者であるラジャット・クラナ氏は、インドにおけるフィットネス志向の高まりとレクリエーション活動の拡大を背景に、駅伝という象徴的な日本発の競技形式が両国の動きを結び付ける存在になるとの見方を示している。
「エキデン・パック」発売と日本的デザインの訴求
大会開催に合わせ、アシックスは「エキデン・パック」を発表した。同コレクションは、日本の駅伝レースから着想を得た特別仕様のランニングシューズ群である。芽吹きや光が緑へと移ろう様子をイメージしたカラーリングを採用し、きらめきを思わせるスプレー効果など、視覚的なアクセントも取り入れている。
対象モデルには、高反発フォームを採用したBLASTシリーズやMAGIC SPEED 5などが含まれる。日本的なデザイン感覚と機能性重視のエンジニアリングを融合させ、アスリートが最大限のパフォーマンスを発揮できる設計を目指したという。
エキデン・パックは一部のアシックス店舗およびオンラインストアで展開される予定である。
インド市場と日本的価値の交差点
現代のインド市場では、グローバルなスポーツ文化やデザイン潮流への関心が高まり、日本のクラフトマンシップや機能美に対する評価も上昇している。スポーツ、デザイン、日常生活の各領域で日本的価値が注目される中、駅伝はチームワークと精神性を象徴する存在として両国の接点に位置づけられる。
アシックスは、駅伝という形式をインドに紹介することで、チームワーク、文化交流、そして包括的な健康を称える新たなプラットフォームを構築する考えである。同社の掲げる「サウンドマインド、サウンドボディ」の理念を体現する取り組みとして、同イベントはブランド戦略上も重要な意味を持つものである。(出典:branding In asia、画像:ASICS india)
















