MDIが分析、クリエイターコンテンツがテレビ・動画視聴の新たな主役に

メディア調査会社Media Dynamics Inc.(MDI)の推計によると、個人クリエイターが制作するオリジナルコンテンツへの視聴が拡大しており、現在ではテレビ・動画全体の視聴時間の約26%を占めるまでになった。1日あたりの平均視聴時間に換算すると約1.7時間となり、クリエイターコンテンツが動画視聴における重要なカテゴリーへと成長していることがうかがえる。

同社は、2歳以上の視聴者がテレビや動画コンテンツに費やす時間は、あらゆるデバイスやプラットフォームを合計して1日平均6.7時間に達すると推計している。そのうち約4分の1をクリエイターコンテンツが占める一方、残る大半はテレビ局や映像配信事業者などが制作するプロフェッショナルコンテンツが中心となっている。

リニアテレビとストリーミングが依然として主流

クリエイターコンテンツの存在感が高まる一方で、動画視聴全体では依然としてリニアテレビとストリーミングサービスが中心的な役割を担っている。MDIによれば、プロフェッショナル制作によるコンテンツは全体の約68%、時間換算では1日約4.6時間を占める。

視聴時間の内訳を見ると、リニアテレビが35%、ストリーミングサービスが33%、その他のプロ制作コンテンツが6%となっており、従来型メディアと配信サービスが依然として動画市場の中核を維持していることが分かる。

若年層がクリエイターコンテンツを牽引

視聴者層にも明確な違いが見られる。MDIの推計では、クリエイターコンテンツの視聴者の年齢中央値は21歳と非常に若い。一方、動画視聴全体の年齢中央値は48歳であり、リニアテレビは61歳、ストリーミングサービスは43歳とされている。この結果は、若年層ほどクリエイターコンテンツへの親和性が高く、従来型テレビとの世代差が広がっていることを示している。

一方で、MDIのエド・パパジアン社長は、こうした視聴データの解釈には注意が必要だと指摘する。現在広く利用されているデバイスベースの利用データは、実際に視聴者が画面の前にいるかどうかや、視聴中にどの程度コンテンツへ注意を向けているかまでは把握できない場合がある。そのため、利用時間と実際のエンゲージメントは必ずしも一致しない可能性があり、視聴実態を評価する際にはこうした点も考慮する必要がある。(出典:MediaPost、画像:MediaPost、Unsplash)

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