NOT A HOTEL、NOTAへ社名変更 ホテル事業から暮らし・移動・街づくりへ

NOT A HOTEL株式会社は2026年10月2日付で「NOTA株式会社」へ社名を変更し、グループ経営体制を強化する。これまで展開してきたNOT A HOTELを中核に、住宅、モビリティ、街づくりへ事業領域を広げ、ホテルを起点としたライフスタイル企業から、暮らしや移動、都市のあり方そのものを提案する企業への転換を進める。

新体制では、NOT A HOTELに加えて「NOT A HOUSE」「NOT A GARAGE」「NOT A CITY」を立ち上げる。NOT A GARAGEの代表取締役CEOには江藤大宗、NOT A HOUSEには申真衣、NOT A CITYには大森みどりが就任する。

NOT A HOTELはこれまで、「日本の価値を上げる」をミッションに、建築、テクノロジー、ホスピタリティを組み合わせた新しいライフスタイルを提案してきた。一泊限りのホテル滞在を所有できる資産へと変え、まだ広く知られていない土地をクリエイティブの力で目的地へ変えるなど、既存のカテゴリーにとらわれない事業モデルを築いてきた。2026年10月1日時点で全国10拠点を開業し、オーナー数は1,357名、累計契約高は約940億円に達している。

今回の「NOTA」への社名変更は、こうした「NOT A HOTEL」から始まった思想を、ホテル以外の領域へ広げるものでもある。「NOT」を単なる否定ではなく、既存の「あたりまえ」を更新するための起点と捉え、「Think beyond. ― あたりまえの、その先へ。」をコンセプトに掲げる。ホテル、住宅、移動、街という異なる領域を横断し、新たな選択肢を生み出す企業グループへの発展を目指す。

「泊まる」から「暮らす」「移動する」へ事業を拡張

中核となるNOT A HOTELでは、建築を軸にした開発を引き続き拡大する。安藤忠雄氏とは、円形屋根と水盤を特徴とするヴィラを計画。ヘルツォーク&ド・ムーロン(Herzog & de Meuron)とは、沖縄を舞台に、海へ向かって張り出す水平スラブによってランドスケープを際立たせるヴィラを計画している。

さらに、ジャン・ヌーヴェル氏率いるAteliers Jean Nouvelが手がける「NOT A HOTEL YAKUSHIMA」の最新ビジュアルも公開する。今後は関東、北海道、沖縄に加えて関西での開発も加速し、日本各地のまだ知られていない土地に新たな目的地をつくる。2030年には30拠点の発表を目指す。

一方、NOT A GARAGEは「移動を超えるワクワクを」を掲げ、モビリティ領域へ進出する。代表取締役CEOには江藤大宗が就任。NIGO®がクリエイティブディレクションを手がけるGulfstream G500「NIGO JET」の販売を開始する。日本初導入となる機体である。さらに、ヘリコプター、クルーザー、クルマといった陸・海・空のモビリティを月額19.8万円(税込)で利用できるサブスクリプション「NOT A GARAGE CLUB」も始動する。トヨタ・インベンション・パートナーズ株式会社やトヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)との取り組みでは、モビリティの販売・運航だけでなく、それらを受け入れるインフラの開発にも着手する。

NOT A HOUSEは、NOT A HOTELがホテルや別荘づくりで培ってきたデザイン、テクノロジー、ホスピタリティの知見を、日常の住宅へ展開する事業である。第1弾として、NOT A HOTELがデザインする住宅プロダクト「POD」の予約を開始する。PODはStudioタイプから3ベッドルームまでの間取りを用意し、複数のインテリア・エクステリアから選択できる。スマートホーム技術も取り入れ、ホテルや別荘で培ったデザインと快適性を日常の住まいへ持ち込む。価格は6,980万円からで、オーナーには全国のNOT A HOTELを年間3泊利用できるオプションも用意する。

住宅とモビリティを街につなぎ、事業領域を横断

NOT A CITYは、都市や地方に存在する余白や未活用空間を新たな視点から捉え、クリエイティブによって新しい用途や目的を生み出す。代表取締役CEOには大森みどりが就任する。次の役割を待つ地域、役割を終えた建物、都市に残された空間など、日本各地にある未活用の可能性を開き、新たな目的地へと変えていく考えである。

第1弾として、三菱地所と有楽町駅前で進める「JAPA VALLEY TOKYO」を2027年春に開業する予定だ。加えて、帝国ホテル 東京のタワー館では、旧「帝国ホテルプラザ 東京」の約2,000坪を活用したカルチャー複合施設「NOT A MUSEUM」を始動する。SKWATとともにさまざまなカルチャーが交わり、新たな文化が生まれる場をつくる計画で、2027年夏の開業を予定している。約4年間の期間限定施設となる。

NOTAがその先に見据えるのは、ホテルや住宅、モビリティ、都市空間を個別に提供するのではなく、それらを一つの体験としてつなぐ事業モデルである。鉄道駅、マリーナ、ヘリポート、空港などの移動ハブに、宿泊、商業、飲食、エンターテインメントなどを組み合わせた拠点を整備し、都市と地方の双方に新たな滞在のあり方をつくる。

地方や都市の余白にはNOT A HOTELやNOT A HOUSEによって新たな場を生み出し、それらをNOT A GARAGEのモビリティで結ぶ。ホテルを起点に培ってきた建築、デザイン、テクノロジー、ホスピタリティの知見を、住まい、移動、都市へと展開することで、NOTAは事業カテゴリーそのものを横断する新しいライフスタイル企業を目指す。(出典・画像:NOTA)

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