キッコーマン、米でアニメ起点の「Unleash Legendary」でZ世代に接近

キッコーマンの米国事業を担うキッコーマン・セールス・USAは、テリヤキ製品の新たな価値提案として、複数年にわたるキャンペーン「Unleash Legendary」を始動した。約400年に及ぶ日本の醸造技術と職人文化を、次世代の家庭料理層へと橋渡しすることが狙いである。

本施策では、現代の食卓における多様な調理シーン——平日の簡便な炒め物から週末のバーベキューまで——に対応する形で、パッケージデザインを刷新するとともに、テリヤキソースのラインナップも改良された。日常の調理体験をより創造的なものへと引き上げる提案が打ち出されている。

アニメーションと音声表現で文化的共鳴を創出

キャンペーンの中核を担うのは、アニメーションを活用した映像コンテンツである。日本人イラストレーターのアグスティン・ナカムラとクリエイティブスタジオClub Campingが制作を担当し、ナレーションには『ドラゴンボール』でベジータやピッコロの声を務めるクリストファー・サバットが起用されている。

この構成により、日本発の食文化とグローバルに浸透したアニメ文化を融合させ、若年層との文化的接点を強化する狙いが明確に示されている。

「調味料=創造ツール」へと再定義される食体験

キッコーマン・セールス・USAのCMOであるタケ・ヒロタは、Z世代の消費者が調味料を単なる味付けではなく「創造性を発揮するためのツール」として捉えている点に着目する。

今回のキャンペーンと商品刷新は、同社の伝統的な技術を背景に、家庭料理を単なる日常の食事から、記憶に残る体験へと昇華させることを目指すものだ。17世紀に端を発する醤油づくりの系譜を持つ同社は、グローバル市場においても、その文化的価値を再解釈し続けている。(出典・画像:キッコーマン、Branding in Asia)

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