スプライト、NBAとの提携を刷新 世界展開と地域密着型マーケティングを両立

飲料ブランドのスプライトは、NBA(全米バスケットボール協会)とのパートナーシップを刷新し、世界規模でのブランド展開と、各地域のファンに根差したマーケティングを強化する。新たな取り組みでは、NBA選手との連携やデジタル施策、地域コミュニティへの支援などを組み合わせ、バスケットボールを通じて消費者との接点を広げていく。

今回の施策は、スプライトが掲げるグローバルプラットフォーム「Never Stop Refreshing the Game」のもとで展開される。ブランドとバスケットボール文化の結びつきを生かし、試合を観戦するファンだけでなく、日常的にバスケットボールを楽しむ人々にも訴求することを目指す。

アンバサダーには、NBAのスター選手であるニコラ・ヨキッチを新たに起用。アンソニー・エドワーズに続くパートナーとして、選手の個性や競技の魅力を通じてブランドのメッセージを伝える。キャンペーンは地域ごとの施策と連動しながら、2026年から2027年にかけて各市場で展開される予定だ。

グローバルなキャンペーンとデジタル施策を連動

スプライトは、NBAとのパートナーシップを活用し、各国・地域のバスケットボールファンに向けたマーケティングを推進する。NBAメキシコシティゲームをはじめ、パリやマンチェスターで予定される試合など、国際的なイベントもブランドとの接点を生み出す機会として位置づけている。

商品を通じた取り組みでは、NBAに関連するデザインを施した缶にQRコードを付け、ファンがデジタルコンテンツやキャンペーンにアクセスできる仕組みを導入する。選手のサイン入り缶なども展開し、商品そのものをファンとのコミュニケーションの入り口にする。
さらに、デジタルゲームやVIPチケット、ウィルソン製のバスケットボール、NBA関連グッズなどを景品とする企画も用意する。NBA 2Kとの連携やフードデリバリーの割引といった施策も組み合わせ、飲料の購入からオンラインでの体験、ゲーム、日常の消費行動までをつなぐ。

こうした仕組みは、広告を見せるだけでなく、ファンが自ら参加し、ブランドとの関係を深められる点に特徴がある。スプライトは、NBAの試合や選手への関心を商品購入やデジタル上の行動につなげることで、幅広い接点を継続的な関係へと発展させようとしている。

地域のバスケットボール文化を支え、ファンとの関係を深める

グローバルなキャンペーンと並行して、スプライトは地域のバスケットボールコミュニティに向けた活動も進める。その一例が、バスケットボールコートの改修プログラム「Hoops of Refreshment」だ。地域のプレー環境を整えることで、競技に親しむ人々を支援するとともに、ブランドがバスケットボール文化の発展に関わる姿勢を示す。

世界共通のブランドメッセージを発信しながら、地域ごとのファンやコミュニティに合わせた施策を実施することは、今回の戦略の重要な柱である。国際的なスポーツイベントやスター選手を活用するだけでなく、日常的にバスケットボールを楽しむ人々の活動を支えることで、ブランドと競技文化の結びつきを深めていく。

また、デジタル施策を通じて消費者との直接的な接点を増やすことも重視している。コカ・コーラは、ワールドカップ関連のキャンペーンなどを通じて、ファーストパーティデータの獲得と活用を進めてきた。関連施策では2,500万人以上のファーストパーティデータを獲得し、動画などのコンテンツは90億回以上の視聴を記録したとされる。こうした知見も、スポーツを起点とした消費者との関係構築に生かされている。

今回のスプライトの取り組みは、世界規模で統一したブランドの方向性を打ち出す一方、商品、デジタル体験、地域支援を組み合わせることで、各市場のファンとのつながりを強めるものだ。NBAとのパートナーシップを単なるスポンサー活動にとどめず、バスケットボール文化への参加を促す仕組みへと発展させることが狙いとなっている。(出典:MARKETING DIVE、画像:スプライト)

関連記事一覧