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US:ティーンの消費トレンドに変化:ルルレモンの人気が後退、UggやE.L.F.が台頭

若者文化の動向を知るには、彼らのクローゼットやショッピングカートを覗くのが最も確実だ。米投資銀行パイパー・サンドラーが実施した最新の「ティーン・トレンド・レポート」によると、高所得層の10代の間では、かつて圧倒的な人気を誇ったルルレモンが順位を落とし、代わりにUggやE.L.F.などのブランドが支持を集めていることが明らかになった。

ルルレモンが失速、Uggがファッショントレンドの首位に

2018年以来ファッション分野でトップを維持していたルルレモンは、今回の調査でその座をUggに明け渡した。ルルレモンは、アパレル全体の人気ランキングでもホリスターとブランディ・メルヴィルに次ぐ3位に転落している。特に女子ティーンの間では、快適さや実用性を重視したブランドが注目を集めており、Uggのようなライフスタイル性の高いブランドが再評価されている。

ナイキの独占状態にも変化の兆し

スポーツブランドとして依然としてNo.1の地位にあるナイキも、マインドシェアでの勢いに陰りが見え始めている。2023年の平均マインドシェアは60%であったが、今回の調査では49%にまで低下。2020年以来初めて40%台に突入し、若年層とのブランド関係において変化が生じていることが示されている。

美容分野が絶好調:E.L.F.が圧倒的支持を獲得

美容関連の消費は過去最高を記録しており、平均年間支出額は370ドルに達した。E.L.F.はこのカテゴリーで圧倒的な存在感を見せており、35%のマインドシェアを獲得。セレーナ・ゴメスが手がけるレア・ビューティー(Rare Beauty)の約4倍の支持を得ている。小売チャネルではセフォラが1位、アルタが僅差で続く結果となった。

飲食・エンタメでは定番ブランドが堅調維持

外食チェーンではチックフィレイ(Chick-fil-A)が、マクドナルドやチポトレを抑えてティーンに最も支持されるブランドとして君臨し続けている。飲料ではドクターペッパーが首位を守り、コカ・コーラとゲータレードが続いた。

インフルエンサーでは、レブロン・ジェームズ、アリックス・アール、ミスタービーストが上位に名を連ね、セレブ人気ではアダム・サンドラー、テイラー・スウィフト、そして再びレブロンが選ばれている。

購買チャネルにも変化:ウォルマートが台頭

調査結果はまた、家族の購買行動の変化も明らかにしている。ウォルマートで買い物をすると答えた10代の数は所得層を問わず増加している一方、ターゲットでの買い物に限定する層は減少傾向にある。手頃な価格と幅広い品揃えを持つウォルマートが、若年層にも浸透しつつあることがうかがえる。

このように、若年層の消費トレンドは多面的かつ急速に変化しており、ブランド各社はそれに対応する柔軟な戦略が求められている。ファッション、美容、飲食、購買チャネルなどあらゆる分野で、価値観や生活様式の変化が明確に表れている。(出典:MediaPost,他)

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