WARCアワード2024のエフェクティブネス賞が発表・インドが2つのグランプリを獲得

ライオンズと提携したWARCアワード2024のエフェクティブネス賞が発表され、アジア太平洋、ヨーロッパ、中東・アフリカ、ラテンアメリカ、北米を代表する12地域の審査委員長で構成される審査委員会の審査を経て、6つのグランプリが決定した。
今年はインドが2つのグランプリを獲得し、リードした。オーストラリア、ブラジル、スペイン、スウェーデンも受賞した。

2024 WARCグランプリ優勝者

カルチュラル・インパクト・グランプリ：インド、ムンバイのレオ・バーネットによる『Whisper』のための「女の子を学校に通わせるために教育システムを変えよう」。

生理用品ブランドのウィスパー（Whisper）は、生理にまつわるタブーをなくす教育的ロビー活動によって、インドの女子生徒の就学を支援した。生理をめぐる社会の沈黙は、学校の理科の教科書から生理が省かれることにつながっていた。このキャンペーンを受け、インド政府は欠落していた章を追加することを約束した。
このキャンペーンについて、エクスペディア・グループ英国ブランド戦略担当ディレクターのケヴィン・マーサーは、次のように述べている。このキャンペーンは、女性用衛生用品を直接宣伝するのではなく、若い女性や少女に対する月経に関する教育のギャップを埋めるもので、審査員たちはそれを非常に賢明なものだと評価した。

インスタント・インパクト・グランプリ：ブラジル、サンパウロのGUTによるメルカド・リブレのための「握手ハント」。
長期成長グランプリ：スウェーデン、ストックホルムのNord DDBによるマクドナルドのための「Big enough to make difference」。
パートナーシップ＆スポンサーシップ グランプリ：「アブソリュートリー・ハインツ-2つのアイコニックな家庭用ブランドを一緒にして、絶対的なバイラルへ」 by VML バルセロナ、スペイン。
ストラテジック・シンキング・グランプリ：アクセンチュア・ソング（オーストラリア、シドニー）傘下のザ・モンキーズによるツバル政府のための「国土のない国はいかにして存在しうるか？
データ活用グランプリ：インド、ムンバイ、レオ・バーネットによるLay’sのための「気候変動と闘う農家を支援する技術の民主化」。（出典：Branding in Asia）