• ニュース
  • HOME
  • ニュース
  • ラルフローレン、AIショッピングアシスタント「Ask Ralph」をモバイルアプリに導入

ラルフローレン、AIショッピングアシスタント「Ask Ralph」をモバイルアプリに導入

実店舗のスタイリストのような体験をアプリで再現

ラルフローレンは、自社のモバイルアプリに人工知能(AI)を活用した会話型ショッピングアシスタント「Ask Ralph(アスク・ラルフ)」を追加したと発表した。この機能はMicrosoft Azure OpenAIを基盤とし、ユーザーにスタイルの着想を与えると同時に、実際に購入可能なコーディネートを提示するものである。

利用者は、実際にショップでスタイリストに相談するような感覚で、自然な会話を通じて質問できる。たとえば「コンサートに着ていく服は?」と入力すれば、ポロ・ラルフローレンの在庫の中から関連するアイテムを組み合わせ、完全なルックを提示する。個々のアイテムだけでなく、全身のコーディネートをそのままショッピングカートに追加することも可能である。Ask Ralphは利用が進むほど学習を重ね、ユーザーに合った提案が精緻化していく。

米国から提供開始、ファッション業界で進むAI活用

このサービスは現在、米国内のiOSおよびAndroidアプリで利用できる。ファッション業界全体でAIの導入が進んでおり、ラルフローレンの取り組みもその一環である。例えばノードストロームは昨年、アプリ内でユーザーの行動に基づく商品レコメンド機能を導入しており、同様の流れに沿っている。

ラルフローレンは、25年前にeコマースを開始した初期のファッションブランドのひとつであり、インタラクティブなショッピング体験やホログラム、CGIなど新技術をいち早く導入してきた歴史がある。顧客体験の拡充だけでなく、在庫管理や需要予測といったオペレーション領域にもAIを活用し、効率化を図っている。

近年、ラルフローレンはマーケティングにも力を入れている。例えば、ブランドの象徴であるポロ・ベアを主人公にした短編アニメーション「ポロ・ベア・クロニクル:ブラック・タイ大作戦」を発表し、遊び心あるブランドイメージを強化した。

「Ask Ralph」は、このようなブランドの伝統と革新の両面を象徴する取り組みであり、消費者にとっては実店舗さながらの体験をモバイル上で得られる新たな手段となる。(出典:Ralph Lauren, Marketing Dive)


最近のお知らせお知らせ一覧