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教育最大手のピアソンが新しいブランドアイデンティティを発表

教育業界のリーダーであるピアソンは、自社のブランドアイデンティティを刷新し、生涯学習の提供者としての立場を強化することを目指している。新しいアイデンティティは、ピアソンの伝統を尊重しつつ、より機敏で現代的な姿を目指したものだ。

このリブランディングには、ランドー社との密接なコラボレーションが含まれており、ピアソンはブランドの進化を図る一環として、企業の新たな方向性を反映したロゴとビジュアルデザインを導入した。

ピアソンのグローバルブランド担当副社長であるレイチェル・エクストンは、「私たちは、単に教科書を提供する企業として知られているが、そのイメージを変えるための使命がある」と語り、今回のブランド再構築の重要性を強調した。ピアソンは、教育機関や企業向けに、専門的なスキルと学習を提供する企業としての新たな姿勢を打ち出している。

ブランドの新しい方向性

ピアソンの新たなブランド戦略は、教育を単なる学校の教科書提供にとどまらず、企業のスキルアップや職業学習にまで広げ、AIを活用したパーソナライズされた学習体験を提供することを目指している。エクストンによると、同社の最終的な目標は「学習を通じて人々が思い描く人生を実現すること」であり、そのためにデジタルプラットフォームやAI技術を駆使した革新的な学習体験を提供することに注力している。

ランドー社のエグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターであるグラハム・サイクスは、リブランディングに関して、「現在のデジタル・エコシステムと人々の学び方の変化を反映したデザインが求められている」と述べ、ブランド戦略がどのように現代の教育市場に対応しているかを説明した。

新しいロゴとビジュアルアイデンティティ

新しいロゴは波のマークとワードマークで構成されており、ブランドの進化を象徴する重要な要素となっている。サイクスは、「この波は単なるデザイン要素ではなく、学習が連鎖反応を起こす力を象徴している」と説明した。また、ブランドのカラーパレットには、深いパープルと鮮やかなアクセントが使用され、信頼性やエネルギー、楽観主義を表現している。

さらに、新しいブランドの書体である「Plus Jakarta Sans」は、明瞭さと柔軟性を持ち、ピアソンの多言語対応のニーズにも対応している。このフォントは、ラテン文字やキリル文字、ベトナム語にも対応しており、グローバルに展開するピアソンにとっては非常に重要な要素となっている。

ブランドの価値と文化的調整

ピアソンは、単なるロゴ変更にとどまらず、企業文化の調整にも注力している。ブランドの価値観を共有し、それを具体的に実行するために、従業員や顧客とのコミュニケーションを強化している。特に「成長」「誠実」「革新」「楽しみ」「チームワーク」の5つの価値がブランドの核となっており、これらの要素を基にブランド活動を展開している。

サイクスは、「ブランドの一貫性は非常に重要だが、同時に進化を促すために柔軟性も必要だ」と述べ、ピアソンがどのように過去の遺産を現代のニーズに適応させているのかについて説明した。

ピアソンの新しいブランドアイデンティティは、教育市場での競争力を高めるための重要なステップであり、グローバルな教育業界におけるリーダーとしての地位をさらに強固なものにするだろう。特に、AIを活用したパーソナライズされた学習体験や、学び直しのためのプラットフォーム提供は、今後の成長の鍵となるだろう。ピアソンは、ブランドの再構築を通じて、教育業界の変革を牽引する企業として、今後ますます重要な役割を果たすことが期待されている。(出典:Pearson, Landor, Design Week)

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