• ニュース

コクヨ、創業120周年を機に大規模リブランディング

初のコーポレートメッセージ「好奇心を人生に」を策定、ロゴ刷新と新プロジェクト始動

コクヨ株式会社(本社:大阪市、社長:黒田英邦)は、1905年10月の創業から120周年を迎える節目として、2025年10月2日にリブランディングを実施する。新たに同社初のコーポレートメッセージ「好奇心を人生に」を掲げ、コーポレートロゴを含むアイデンティティを刷新する。これに併せ、好奇心を軸とした新プロジェクトの始動および短編映画シリーズの公開も行う。

120周年とリブランディングの背景

コクヨは、1905年に和式帳簿の表紙製造を手がける「黒田表紙店」として創業し、文具・オフィス家具・通販へと事業領域を拡大してきた。2021年には長期ビジョン「CCC2030」を策定し、自社の役割を「WORK & LIFE STYLE Company」と再定義。文具・家具の枠を超えた領域拡張を進めてきた。さらに、2025年度からの中期経営計画「Unite for Growth 2027」では、「森林経営モデル」のアップデート、体験価値の提供、事業や地域の領域拡張を通じた企業価値向上を目指す。
今回のリブランディングは、国内にとどまらずグローバルへの価値提供を視野に、同社のブランドを次の段階へ進める施策である。

新たなコーポレートメッセージとロゴ「好奇心を人生に」

コクヨとして初めてコーポレートメッセージを策定。「好奇心」は学び・仕事・暮らしの出発点であり、人生を豊かにする原動力であるという考え方に基づく。同社は新たなモノづくり・コトづくりを通じて、世界中の人々の人生に「好奇心」を届けることを標榜する。

ステートメントムービー:

 

新コーポレートアイデンティティ

長期ビジョンの浸透や東京・品川の拠点「THE CAMPUS」の開設・改装により、社外からの見え方や自社の志向が大きく変化したことを受け、ロゴとビジュアルアイデンティティを再定義した。新ロゴは「K・K・Y」の3文字を等間隔の斜めラインで構成し、過去から未来へ連なる連続性と、世の中と多面的に結びつく事業の拡がりを表現。並べ方・組み合わせにより多様な展開が可能なデザインである。

コーポレートサイトの全面刷新

10月2日よりコーポレートサイト(https://www.kokuyo.com/)をフルリニューアル。コクヨの多岐にわたる事業を一つのサイトでわかりやすく俯瞰できる構成とし、働き方・学び方・暮らし方の知見を発信するオウンドメディア「コクヨマガジン」も開設。3Dモデルとインタラクティブアニメーションを用いた120周年コンテンツも公開する。

新プロジェクト「CURIOCITY構想」

「好奇心で人と人がつながる場」の創出を目指す「CURIOCITY構想」を始動する。学びたい・働きたい・暮らしたいという思いが結びつき、協働を通じて社会をより良くしていくことが狙いである。
既存の取り組みとしては、学びの領域におけるCampusブランドや「つなげるーぱ!」、働く場の創出としての「THE CAMPUS」やオフィス設計、暮らしの場の創出としての「THE CAMPUS FLATS TOGOSHI」などがある。今後は日本のみならず、海外にも同構想を拡大していく予定である。

短編映画「The Curiosity Films」公開

リブランディングの一環として、「好奇心」をテーマにした短編映画3作品を制作。2025年10月2日からコクヨ公式YouTubeで公開する(特設ページ:https://www.kokuyo.com/shortfilm120/jp/)。

① 岩井俊二監督『世界地図』
あらすじ
クラスメートの藍夏が海風の家に泊まることになった夜、ぎこちない時間を過ごす二人。世界地図のパズルが小さなきっかけとなり、距離が縮まり始める。翌朝、藍夏の突然の外出に気づいた海風は彼女の行き先を追う。夏のひととき、世界が二人だけのものとなった記憶を描く。
監督プロフィール
『Love Letter』(1995)で長編デビュー。『スワロウテイル』『リリイ・シュシュのすべて』『花とアリス殺人事件』『ラストレター』『キリエのうた』など。2025年4月には『Love Letter[4Kリマスター]』が公開30周年記念で劇場公開。
監督コメント
監督30年の節目に「好奇心」を原点として見つめ直した作品。過去の若書きを掘り起こし、『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の“前日譚”のようなエピソードを再構築し、舞台を中国、登場人物を中国の少年少女に置き換えて描いた。観客の心にも小さな火種が灯ることを願う。
出演:ワン・ペイシー、マ・イルイ、リー・モン

② デレク・ツァン監督『As Written』
あらすじ
著名作家ブライアン・ジョンソンの最後の朗読会は、予期せぬ「裁きの場」と化す。現れたのは、彼の小説に登場する人物に似た「訪問者」たち。彼らの問いかけが過去の記憶と後悔を呼び覚まし、作家としての本質=創作の意味を突きつけられる。
監督プロフィール
香港出身の監督・脚本家・俳優。『少年の君』(2019)は香港電影金像奨で8冠、アカデミー賞国際長編映画賞ノミネート。単独デビュー作『ソウルメイト』も高評価。Netflix『三体』の第1・2話を監督。
監督コメント
若い頃の作品と再会することは未熟さと原点に向き合う機会。「好奇心」こそ創作の原動力であり、他者や世界、自分への関心を持ち続けることが重要だと語る。
プロデューサー:ジョジョ・ホイ

③ シュチ・タラティ脚本・監督『Hidden Sun』
あらすじ
来日中の哲学者スシラと宇宙物理学者の夫ケンジは、舞踊家マコの引退公演を観劇する。舞台は二人の間にある緊張を揺さぶり、再会したケンジとマコ、そしてスシラとマコの交流を通じて、それぞれが内なる感情と向き合う。
監督プロフィール
インド出身。AFIでMFA取得。『A Period Piece』がSXSWで話題。長編デビュー『Girls Will Be Girls』はサンダンス観客賞、2025年インディペンデント・スピリット賞ジョン・カサヴェテス賞を受賞。
監督コメント
「好奇心」は生命力に通じる。本作では、長年の関係性の中で変化する関心や感情が、身体表現を通して解き放たれていく瞬間を描く。
出演:北村一輝、サミヤ・ムンタズ、原田美枝子
(出典:PR TIMES、画像:KOKUYO)

 

 

最近のお知らせお知らせ一覧