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AXAの「バケットリストAI」― 夢を守る新たな取り組み

保険会社のAXAは、重大な病気が人生に与える影響を可視化し、人々が夢を実現できるよう支援するため、新たなデジタル体験「AXA Bucket List AI」を発表した。

夢を可視化する新技術

多くの人が実現したい夢を持つ一方で、病気や健康上の問題が突如としてその実現を妨げることがある。AXAの新しいキャンペーンでは、2人に1人ががん、心血管疾患、呼吸器疾患といった深刻な病気によって、人生の計画が予期せぬ形で中断される可能性があるとされている。これを踏まえ、AXAはPublicis Groupeと共同で「AXA Bucket List AI」を開発した。このインタラクティブツールは、ユーザーが入力したテキストを基に夢のビジュアルを生成し、それを具体的な目標として可視化する。

研究によれば、目標を視覚化することは、行動につながる重要な要素である。この点に着目し、AXAはバケットリストの夢を描くことで、人々がそれに向かって行動を起こすことを促す直感的な体験を設計した。

病気のリスクを可視化するアルゴリズム

このアルゴリズムには、予期せぬ不具合が意図的に組み込まれている。これは、重大な病気が突然、そして無差別に人の生活に影響を与える可能性があることを伝える仕組みである。AXAのグローバル・ブランド・マネージャーであるアーサー・レンファン氏は、「多くの人が『重大な病気は自分には関係ない』と考えがちですが、このツールはその認識を変え、健康リスクに備える行動を促すことを目的としています」と述べている。

また、AXAインターナショナル・マーケッツのブランド責任者であるベルニス・フォン氏も、「AXA Bucket List AIを通じて、人々が夢を実現しながら健康と財政を守るための積極的な行動をとるよう促すことが使命です」と強調している。

最先端のAI技術を活用

AXA Bucket List AIは、OpenAIのAPIを活用してユーザーの夢を視覚化し、GoogleのImagen3を組み合わせることで、よりリアルなイメージを生成する。例えば、カッパドキアで熱気球に乗る体験や、ジンベエザメと泳ぐ夢などが、数秒でビジュアル化される。

このデジタル体験は、AXAの健康保険や重大疾病保険のプランと連携しており、インフルエンサーコンテンツや映画のようなビジュアルストーリーテリングを通じて、より多くの人々にメッセージを届ける設計となっている。

Publicis Groupe APACのクリエイティブ・テクノロジー部門責任者であるローラン・テヴネ氏は、「Bucket List AIの発表によって、AXAはバケットリストのインスピレーションを活用し、夢を守るための前向きな姿勢を示しています」と述べている。また、「システムの背後では複数のAIが動作し、ユーザーの入力を解析しながら最適なビジュアルを提供することで、夢をよりリアルに感じられる仕組みを実現しています」と語る。

各国での取り組み

AXAは、このイニシアチブをタイ、フィリピン、香港などの地域で展開している。タイでは、先進的ながん治療のオプション、毎年の健康診断、10種類の重大疾病をカバーするローク・ライ・ソー・シールドの補償、Emma by AXAアプリによる健康管理サポートを提供。

フィリピンでは、「ヘルスケア・アクセス」および「グローバル・ヘルス・アクセス」といった受賞歴のある医療プランを展開し、年1回の健康診断やエグゼクティブ・チェックアップを提供するほか、「ヘルス・マックス・エリート」プランでは150以上の重大疾病を補償している。

AXAは、この革新的な取り組みを通じて、単なる保険会社としてではなく、人生の夢や健康を守るパートナーとしての立場を強化している。AXA Bucket List AIは、単なるデジタルツールにとどまらず、人々が夢を具体化し、それを叶えるために行動するきっかけを提供する狙いがある。(出典:Branding in Asia, AXA)

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