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WTA(女子テニス協会)、新ブランド戦略を発表—商業的成長とグローバルな影響力を強化

女子テニス協会(WTA)は、「Rally the World」をスローガンとする新たなブランド戦略を発表し、より強固なブランド認知と商業的成長の促進を目指す。今回のリブランドでは、ロゴの刷新と広告キャンペーンの展開が含まれており、WTAは女子スポーツとエンターテインメントの分野でリーダーシップを確立することを狙っている。

このプロジェクトは、WTAの商業部門「WTAベンチャーズ」がChatperXおよび Nomad Studioと協力し、過去1年間にわたり準備を進めてきた。一方、広告キャンペーンは Brothers & Sisters が手がけている。

ブランドの再構築と新たなビジョン

WTAベンチャーズの最高経営責任者(CEO)マリーナ・ストルティは、新ブランド戦略について次のように述べた。

「私たちの目標は、WTAの影響力を拡大し、女子テニスの本拠地としての地位をさらに強化することです。リブランドのプロジェクトは、WTAベンチャーズ設立以来、最優先事項の一つでした」

新しいWTAのロゴは、ツアーの歴史を反映しつつ、モダンなデザインへと進化。ダークパープルを基調とし、背景には印象的なエレクトリックグリーンを採用することで、未来への躍進と次世代の発展を象徴している。

新ブランドの広告キャンペーンでは、女子テニスのスター選手であるココ・ガウフ、オンズ・ジャブール、大坂なおみ、アリナ・サバレンカ、鄭琴文らを起用。30秒および60秒の広告が、WTAのデジタルチャンネルおよびメディアネットワークで放映される。また、3月2日から開催されるBNPパリバ・オープン(インディアンウェルズ)では、放送や会場でのブランド展開が本格化する予定である。

WTAの最高執行責任者(COO)ポーシャ・アーチャーは、今回のリブランドについて次のようにコメントした。

「女子スポーツの勢いが加速する今こそ、私たちの選手やトーナメントを通じてWTAの影響力を高める絶好の機会です。新しいブランドは、WTAをグローバルなスポーツ&エンターテインメントブランドとして明確かつ力強く発信する役割を果たします」

WTAの成長と商業的成果

このリブランドは、WTAが飛躍的な成長を遂げているタイミングで行われる。2024年シーズン中には以下のような成果が報告されている。

  • イベント会場の観客動員数が15%増加
  • テレビおよびストリーミングの累積視聴者数が前年比10%増(11億人)
  • WTAのソーシャルメディアのフォロワー数が25%増加

WTAベンチャーズは、2023年3月の設立から1年足らずで女子ツアーの商業収入を24%増加させる見込みであり、戦略的パートナーシップを通じた成長が加速している。WTAベンチャーズは、CVCキャピタル・パートナーズとの戦略的パートナーシップの一環として設立され、ツアーの商業およびメディア事業を監督している。

さらに、2024年にはサウジアラビアの公共投資ファンド(PIF) が、WTAの主要なグローバルコマーシャルパートナーに加わることが決定。これにより、WTAの収益基盤が一層強化されることが期待される。WTAは、女子スポーツの商業的成功とブランド価値の向上を目指し、新たな時代へと歩みを進めている。(出典:NSN, Sportcal他)

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