L’OréalのPinterest投資は、どのようにZ世代を獲得しているのか?
(写真;メイベリン)
L’Oréalは、Z世代へのリーチを強化するためにPinterestへの投資を拡大し、成功を収めている。メイベリンをはじめとするL’Oréalのブランド群は、PinterestにおいてZ世代への投資を前年比で90%増加させ、エンゲージメントの約半分をZ世代からのものとしている。特に「メイベリン」の検索トラフィックは増加傾向にあり、Z世代が主要な要因となっている。
Z世代をターゲットにしたPinterest戦略
L’Oréalは、Pinterestが提供するコラージュ・リミックス機能の独占パートナーとして、新しい広告ツールをいち早く活用し、ユーザー参加型のコンテンツ作成を促進している。この新機能により、Pinterestユーザーは他のユーザーとコラボレーションしてブランド化されたコンテンツを制作し、ショッピング可能な内容を共有できる。メイベリンを含むL’Oréalのブランドは、同プラットフォームの特集によりエンゲージメント率が通常の5倍に達したと報告している。
メイベリンがZ世代向けにPinterestでの取り組みを強化した結果、同プラットフォームでの「メイベリン」の検索数は前年比で32%増加し、その半数はZ世代によるものとなった。ハロウィンシーズンには、Pinterestと連携し、最新トレンドを反映させたカスタムチュートリアルを作成するなど、インフルエンサーとのコラボレーションを展開している。
伝統ブランドの若年層アプローチ
L’OréalのPinterest活用は、E.l.f.やRare Beautyなど若年層に人気の新興ブランドが台頭する中、伝統あるブランドがどう関連性を保つかを示している。L’OréalはPinterestに加え、Snapchatの「Phantom House」コンテンツシリーズにも広告を展開し、若年層向けのハロウィンキャンペーンを活用する計画だ。
さらに、PacsunやUrban Outfittersといった他のブランドもPinterestを活用し、デジタルマーケティングに注力している。Pinterest自体は第2四半期に収益が前年比21%増の8億5400万ドルに達し、11月には第3四半期の業績発表が予定されている。(出典:THe Marketing Dive, L’Oreal)