リッツ・カールトン・モルディブが持続可能性の提唱者を雇用
マリオット・インターナショナル傘下のザ・リッツ・カールトンは、環境教育と持続可能性を推進するためのグリーンリーダーを募集している。最近、ザ・リッツ・カールトン・モルディブでは初のサステナビリティ・チャンピオンとして、気候正義の活動家であり国連コンサルタントのサード・アマー氏を任命した。アマー氏は6月下旬に着任し、ゲスト向けの環境教育とエンゲージメント活動を担当している。
アマー氏は、「ザ・リッツ・カールトン・モルディブ、ファリ・アイランドとパートナーシップを組み、環境教育と持続可能性に関するイニシアチブを推進できることを嬉しく思う。未来の世代を鼓舞し、気候変動対策に取り組むことに貢献したい」と述べている。
ラグジュアリーとエコツーリズムの融合
アマー氏は、ザ・リッツ・カールトン・モルディブ、ファリ・アイランドで、気候変動対策とスチュワードシップの指導を行っている。彼は7月4日から11日までの間にホテルを訪れ、プレゼンテーションや地元アカデミーとの交流を通じて意識を高めた。特に7月7日から9日には、「地球を救うための思考実験」をテーマにした気候学校を開催した。
参加者は瞑想を通じて地球上での自分の役割を考え、未来の世代のために地球を守る方法を模索した。また、マリオットのサステナビリティ・コミュニティと専属の海洋生物学者から得た洞察を基に、自然への好奇心を刺激する体験も提供された。
地元の学校も訪問し、プレゼンテーションを行い、モルディブ国立大学やヴィラカレッジの学生たちとの交流も行った。宿泊客は持続可能なアフタヌーンティーやカクテルタイム、子供向けワークショップを楽しむことができた。
アマー氏は、リゾートの水とエネルギー消費量を削減し、自然を重視したトロピカルな滞在を実現しようとしている。ホテルは海洋生物の保護、持続可能性、学習に長年取り組んでおり、竹製の個人用消耗品や再利用可能な水筒、詰め替えステーションなどのアメニティを提供している。ソーラーパネルや庭園もあり、レストランでは植物性で廃棄物ゼロのマインドフルな食事を楽しめる。
広がるサステナビリティの取り組み
ザ・リッツ・カールトンは、環境教育者ジャン=ミッシェル・クストー氏が立ち上げた「環境大使」プログラムとも連携している。この取り組みは、リチャード・マーフィー氏とオーシャン・フューチャーズ・ソサエティとのパートナーシップによって開発され、水の生態系についてゲストに伝えるものだ。
アマー氏は、フォーブスの「30歳以下の30人」に選ばれた社会的影響力のある人物であり、彼の活動はエコツーリストからも注目されている。ファッション業界でもDEIやエコフェミニズムを支持し、自然保護プロジェクトを推進する企業が増えている。企業、非営利団体、政府がESGをナビゲートし、グリーンな移行を行うのを支援するJustice Environmentの創設者でもあり、『Vogue』や『WWD』などのメディアで紹介されている。