US:テスラ、マスク氏の「より手頃な価格の」車の約束で急伸、成長懸念が和らぐ
テスラが2025年初頭に、より手頃な価格のモデルを展開する計画で、成長鈍化への懸念を和らげたことを受け、テスラの株価は水曜日に約10%急騰した。
大規模なレイオフ、役員の退任、値下げ、そして注目されていたインド首相との会談の延期など、テスラでは波乱の1週間となり、投資家たちは最悪の事態を覚悟していた。
新たに策定された計画もまた、予想を下回る利益と約4年ぶりの四半期収益の減少を含む、同社の低調な第1四半期決算をウォール街が受け流す一助となった。
「イーロン・マスクCEOが新製品の発売を加速させることで市場をなだめようとしている、というのが第一印象だ」とフィリップ・ユショワ率いるジェフリーズのアナリストはメモで述べている。
テスラの時価総額は約4,600億ドルで、これに約500億ドルを上乗せする勢いだった。借入コストの高騰がEV需要を減退させ、主要市場である中国での価格競争が激化したため、株価は今年に入ってから42%下落した(最終終値時点)。
テスラの成長戦略は、1月にデラウェア州の裁判所によって無効とされたマスク氏の560億ドルの報酬パッケージに関する5月の株主投票への支持を強める可能性がある。ガーバー・カワサキ・ウェルス&インベストメント・マネジメントのロス・ガーバー社長兼CEOなど、一部のテスラ投資家はここ数日、テスラの株価下落や妥協した取締役会を理由に、このパッケージに反対するつもりだと述べていた。
安価なモデルは現在のプラットフォームと生産ラインを使って製造されるというテスラの発言は、25,000ドルもすると予想されていた新型車の野心的な計画から後退したことを示すものだと受け止めたアナリストもいた。モルガン・スタンレーのアナリストであるアダム・ジョナスは、「我々は、”より手頃な価格 “とは、ソフトウェアとAI/ハードウェアの機能が改善され、より低価格になったモデルY/モデル3の改良版である可能性があると読んでいる。(続きはReuters 2024/04/05記事まで)