ロッテリア、国内ブランドとしての歴史に終止符

ゼンショーホールディングスは、国内で展開するバーガーチェーン「ロッテリア」の全店舗を、2026年3月をめどに順次閉店し、業態を「ゼッテリア」へ切り替える方針を明らかにした。これにより、1972年の創業以来54年にわたって続いてきた「ロッテリア」という店名は、日本国内から姿を消すことになる。

ゼンショーは2023年にロッテリアを買収しており、今回のブランド転換は、グループ内でのブランド統合を進める戦略の一環である。原材料の調達や物流、店舗運営の共通化を進めることで、コスト効率と運営効率の向上を図る狙いがある。

ゼッテリアへの転換と運営効率の強化

ゼッテリアは、ゼンショーが2023年9月に東京都内で1号店を開業した新業態である。その後、既存のロッテリア店舗を中心に段階的な転換が進められてきた。

両ブランドでは、「絶品チーズバーガー」など商品名が共通するメニューも提供されているが、実際には使用するバンズやパティ、ソースといった具材は異なっていた。ロッテリアは、仕入れ、製造、物流管理の面でゼンショーグループとは別の仕組みを用いていたが、ゼッテリアへの一本化によって、グループ全体での共同仕入れや共同輸送が可能となる。

この統合により、店舗運営の標準化とスケールメリットを生かしたコスト削減が期待されている。

創業から再編へ、ロッテリアの歩みと市場での位置づけ

ロッテリアは1972年、日本橋高島屋(東京都中央区)に1号店を出店し、日本のハンバーガーチェーンの草創期を支えてきた存在である。しかし、その後は競合チェーンとの価格競争の激化などを背景に業績が低迷した。

2005年には企業再生を手がけるリヴァンプの出資を受け、事業構造の改革を推進。2007年には「絶品チーズバーガー」などのヒット商品を生み出し、一定の再評価を得た。2010年にはロッテホールディングスの完全子会社となったものの、その後も業績の伸び悩みが続き、最終的に2023年、ゼンショーの傘下に入った。

2025年12月末時点で、ゼンショーはロッテリアを106店舗、ゼッテリアを172店舗展開しており、両業態を合わせた278店舗体制となっている。この店舗数は、「マクドナルド」(3025店舗)、「モスバーガー」(1309店舗)、「バーガーキング」(337店舗)に次ぐ国内第4位の規模にあたる。

ゼンショーは、より集客力が高いと判断するゼッテリアにブランドを集約することで、上位チェーンとの差を縮め、ハンバーガー市場での存在感を高める構えである。(出典:ゼンショーHD、日経新聞他)

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