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IASとGood-Loop、広告主向けに環境負荷削減ツールを拡充

インテグラル・アド・サイエンス(IAS)は、責任あるメディア・プラットフォームであるGood-Loopと提携し、デジタル広告における二酸化炭素排出量の測定範囲を拡大した。この取り組みは、カンヌで発表された「グローバル・メディア・サステナビリティ・フレームワーク1.2」に続く動きである。

拡張された測定機能

IASを利用する広告主は、オープンインターネットで配信されるすべての広告インプレッションについて、追加費用をかけることなく排出量を直接測定できるようになった。IASによれば、炭素測定はビューアビリティや不正防止、ブランドセーフティ、適合性、地理的精度と並び、メディア品質の基準として重要な要素となりつつある。

この仕組みを通じて、広告主はキャンペーンが信頼できる環境で実際のオーディエンスに届いているかを確認できると同時に、環境負荷の評価や削減に取り組むことが可能になる。

Good-Loopとの役割分担

気候変動対応型広告に特化した認定BコーポレーションであるGood-Loopは、過去3年間にわたりIAS内で排出量測定を支援してきた。さらにGood-Loopは、Ad Net Zeroと協働して早期導入企業とベンチマークを構築し、国際的な業界標準の策定を後押ししてきた。

「計測方法と技術の成熟に伴い、我々の目標も進化している。いまや広告取引が環境に与える影響を具体的に把握できる」と関係者は述べている。

透明性と業界基準への影響

IASのCEOであるリサ・ウッツシュナイダーは「広告分野における持続可能性には、単なる表明以上の実行が必要だ。業界全体で変革をもたらすには高い透明性が不可欠であり、世界的に信頼されるカーボン測定企業と提携することで、最高水準の透明性を提供できる」と強調した。

さらに「Good-Loopとの協働を次の段階へ進め、今後はオープンインターネット上の全インプレッションについて、メディア品質指標の一部として環境影響データを組み込む」と付け加えた。

業界からの評価

Ad Net Zeroのグローバル・メディア・サステナビリティ・ディレクターであるアンソニー・ファルコは「排出量の計算には一貫性ある方法論が必要であり、GMSFが広く業界で受け入れられつつあることを歓迎する。数値化されることで管理可能となる。排出量データを前面に出すことは、長期的な行動変革に向けた大きな前進である」と述べている。(出典、画像:branding in asia)

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