アップル、物議を醸したiPad Proの広告を謝罪
アップルは謝罪し、最新のiPad Proの広告で「的外れ」だったことを認めた。アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)が火曜日にソーシャルメディアに投稿したこの広告は、テクノロジーが人間の創造性や芸術を破壊することを称賛していると感じたネットユーザーから反発を受けた。
アップル社のマーケティング・コミュニケーション担当副社長であるトール・マイレン氏は、AdAgeの取材に対し、次のように謝罪した。「クリエイティビティはアップルのDNAであり、世界中のクリエイターに力を与える製品をデザインすることは、私たちにとって非常に重要です。私たちの目標は、iPadを通じてユーザーが自分自身を表現し、アイデアを実現する無数の方法を常に称賛することです。「我々はこのビデオで的外れなことをしてしまった。
アップルはAdAgeに提供した声明を確認したが、それ以上のコメントは避けた。
この広告には、楽器、ペンキ缶、80年代のアーケード・ビデオゲーム、巨大な油圧プレスで押しつぶされた人間の頭の胸像など、人間の創造性の象徴が描かれている。油圧プレスの金属板が持ち上がると、アップルの新しいiPad Proが姿を現す。「新しいiPad Proは、これまでで最も薄く、これまでで最も先進的なディスプレイを搭載し、M4チップの驚くべきパワーを備えています。このiPad Proを使って、どんなものが生み出されるのか、想像してみてください」と、クックはXへの投稿でビデオに添えた。
この広告に対するインターネット上の反発は瞬く間に起こった:「美しい創造的な道具を無差別につぶすという象徴は、興味深い選択だ」と、あるソーシャルメディア・ユーザーは書いた。「この広告のおかげで、私は自分の人生にテクノロジーは必要ないと確信した」と別のユーザーは書いている。
他のユーザーは、AIが労働者(クリエイティブな分野の労働者であっても)に取って代わるのではないかという懸念が高まる中、この広告は趣味が悪いと述べた。俳優のヒュー・グラントはソーシャルメディア上で、アップルの広告は “人間の経験の破壊 “を表していると書いた。AdAgeによると、アップルはもうテレビでこの広告を流す予定はないという。
広告がクックのXアカウントから削除されたわけではないが、この謝罪はアップルにとって珍しいことだった。(出典:CNN)