エールフランス・KLM、グループ名称変更を検討 航空連合拡大で新ブランド戦略へ

欧州を代表する航空グループであるエールフランス・KLMが、将来的なリブランディングを検討していることが明らかになった。背景には、航空会社ポートフォリオの拡大と、多ブランド戦略の強化がある。オランダ紙「デ・テレグラーフ」によると、同社は現在の「エールフランス・KLM」という名称が、今後の事業構造を十分に表現できなくなる可能性を視野に入れ、新たなグループ名の検討を進めているという。

航空グループ拡大で“新しい名前”が必要

エールフランス・KLMは現在、フランスのエールフランス、オランダのKLMオランダ航空に加え、オランダのLCCであるトランサヴィアも傘下に持つ。さらに近年は、複数の航空会社への出資を拡大しており、北欧のスカンジナビア航空(SAS)の過半数取得も目指しているとされる。また、ポルトガル航空TAPの買収にも関心を示している。
こうした状況を踏まえ、同社は「エールフランス」と「KLM」という既存2ブランド中心の名称では、拡大する航空グループ全体を十分に表現できなくなる可能性があると判断している模様だ。
報道を受け、同社も声明を発表し、「グループに新たなブランドが加わる可能性を考えれば、名称変更について議論することは自然な流れである」とコメントしている。

候補名として浮上する「ザ・ブルー・グループ」

現時点で正式な新名称は発表されていないが、有力候補の一つとして「ザ・ブルー・グループ」という名称が報じられている。
この名称は、CEOのベンジャミン・スミス氏が支持しているとされる。“ブルー”という言葉は、エールフランスとKLM両社のブランドカラーに由来している。エールフランスはフランス国旗を想起させる濃紺を採用し、KLMは象徴的なライトブルーをブランドカラーとしている。
名称を統合ブランドへ進化させることで、複数の航空会社を束ねるグローバル航空グループとしての一体感を高める狙いがあるとみられる。

航空業界で進む“グループ化”の流れ

エールフランスとKLMは2004年に経営統合し、現在の航空グループを形成した。現在もフランス政府とオランダ政府が株式を保有している。
近年の航空業界では、単独ブランドよりも、複数航空会社を束ねる巨大グループ化が加速している。各国市場への対応力や路線ネットワーク拡張、コスト効率向上がその背景にある。
エールフランス・KLMの今回の動きは、単なる社名変更ではなく、“航空会社連合”から“総合航空グループ”への進化を象徴する取り組みとも言えるだろう。(出典:AirlineGeeks、画像:Unsplash)

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