
インド人の日本旅行、2025年に過去最高を記録
世界中の旅行者が日本を訪れたいと考えている中、インドからの旅行者も例外ではない。その人気の高さを示す数字が発表されている。
今年1月から5月にかけて、日本を訪れたインド人は約142,400人に達した。特に5月には43,000人ものインド人旅行者が日本を訪れ、単月で4万人を超えるインド人旅行者数は初めてのことだと、日本政府観光局(JNTO)は報告している。
2024年にはインド人観光客数が過去最高の233,100人に達し、その勢いは2025年にさらに加速するとJNTOは予測している。今年の1月から5月の期間の入国者数は、前年同期比で約40%の増加を見せた。
5月はインドの夏休みと日本の国内ホリデーシーズンが重なるため、インド人旅行者にとって非常に有利な旅行シーズンとされている。これにより、旅行者は多くの宿泊施設や観光サービスを利用できるようになり、インド人観光客にとって訪日がさらに便利になっている。
この傾向は、インド人旅行者の間でショルダーシーズン(オフピーク時)の人気が高まっていることとも一致している。旅行検索プラットフォームSkyscannerによると、インド人の2人に1人は、混雑や高い料金を避けるためにオフピーク時に旅行することに前向きであることが明らかになった。
日本へのブームを牽引している要因の一つは、両国間の航空便の増加だ。2024年から2025年の冬スケジュールでは、デリー、ムンバイ、ベンガルールと日本を結ぶ直行便が週26便運航されることが決まった。
今年初め、JNTOデリー事務所の文野亮エグゼクティブ・ディレクターは、Skiftに対して「増便とキャンペーン運賃による接続性の向上が、インド人観光客の旅行体験を大きく改善し、日本をより身近で手頃な場所にした」と述べた。
日本はインドとの関係強化に注力しており、インドの旅行業界との積極的な関わりが、インドからの観光客増加の重要な要因となっていることがわかる。(出典:JNTO, Skift他)