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LEGOが新しいドキュメンタリーでブランドムービーのルールを書き換える

LEGOが、ファレル・ウィリアムスの人生を描いたアニメーション・ドキュメンタリーをLEGOブロックで制作し、映画業界に新たな挑戦を行っている。

レゴ・グループと、ドキュメンタリー映画監督モーガン・ネヴィル(『20 Feet from Stardom』『Will You Be My Neighbor』を手がけた監督)が協力し、ミュージカル「Piece by Piece」を共同製作した。この作品は、ファレル・ウィリアムスの人生をテーマにしたもので、すべてLEGOブロックを使って描かれている。

レゴ・グループのグローバル・エンターテインメント担当上級副社長であるジル・ウィルファートは、ニューヨーク・タイムズのインタビューで「この1600万ドルをかけたミュージカルは、レゴにとって大胆な試みである」と述べた。これまでも、レゴはワーナー・ブラザースと共同で映画を制作しており、若い観客層に向けた作品は非常に人気があり、批評家からも高く評価されていた。

今回の制作に際し、レゴは映画製作者に130ページに及ぶガイドラインを提供し、例えば、スヌープ・ドッグとマリファナの煙が登場するシーンでは、クリエイティブでコミカルなアプローチが取られた。

ブランドコラボレーションの意義

玩具会社が映画を活用してブランドストーリーを広め、消費者との感情的なつながりを深めることは非常に重要である。Euromonitorの調査によれば、ミレニアル世代の43%、Z世代の41%が毎日テレビや映画を視聴しており、玩具には大人になっても続くノスタルジー要素があることが示されている。レゴブロックは子供から大人まで幅広い層に魅力があり、消費力が高い大人に特に訴求力がある。また、ウィリアムス自身の知名度が高いため、彼のファン層もこの映画に興味を持つ可能性が高い。

このドキュメンタリー映画への進出は、従来のLEGOファン層を遠ざけるリスクもあるが、現在のところ、映画や映画にインスパイアされたLEGOセットのレビューは好意的である。過去のレゴ映画がキャラクターの魅力を高め、レゴセットの販売に貢献したように、この作品も成功が期待されている。

「今、誰もがレゴブロックを使って自分の物語を語りたいと思っています」と、ジル・ウィルファート(レゴ・グループ、エンターテインメント担当上級副社長)は述べている。(出典:New York Times, WARC, LEGO Group)

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