US:生成AIのPerplexityが広告導入準備中
生成AIを搭載した検索エンジンPerplexityは、今年第4四半期に広告機能を導入する予定であると先週発表した。この動きは、グーグルへの挑戦者としての期待を高めている。
オンライン検索業界では、2022年後半にChatGPTが登場したことで、ジェネレーティブAIの導入競争が激化した。マイクロソフトは、OpenAIに数十億ドルを投資し、GPT-4を組み込んだBingのリリースで先行していた。これに対抗する形で、Googleは検索ジェネレーティブ・エクスペリエンスという機能を発表し、ユーザーのクエリに要約された回答を提供する仕組みを導入した。さらに、OpenAIもSearchGPTという独自の検索ツールのプロトタイプを最近発表している。
Perplexityは、創業からわずか3年で急成長を遂げた企業である。今年初めには、アマゾン創業者のジェフ・ベゾスやエヌビディアなど、著名な投資家から約7,400万ドルの資金を調達した。また、ブルームバーグの報道によれば、ソフトバンクグループも同社に投資しており、6月時点での評価額は30億ドルに達している。Perplexityは、グーグルの競争相手、そして潜在的な後継者として注目されている。
このプラットフォームは、複数の大規模言語モデルを活用し、ユーザーのクエリに対する要約回答を生成する機能を備えている。現時点では広告は許可されていないが、同社は以前からこのアイデアに興味を示していた。PerplexityのCEOであるドミトリー・シェベレンコは、4月のThe Drumのインタビューで、グーグルの模倣には興味がないとしつつ、スポンサー付きのフォローアップ質問の導入が「ユーザーにとって興味深く、ブランドにとって非常に強力な」広告の機会を生み出すと語っている。現在、同社はこのビジョンの実現に向けて動き出している。(出典:The Drum, AdAge他)