FN：イケアはなぜ、ファッションと家具の境界を打ち破ろうとするのか？
イケアはラペ通り28番地にオープンし、パリ・ファッション・ウィークで初のイベントを開催する。
2月29日から4日間にわたって開催されるこのイベントでは、アメリカ人写真家アニー・リーボヴィッツが撮影したポートレートと、新進気鋭の才能によるデザインプロジェクトが展示される。このスペースでは、リンス・ラジオが厳選した新進アーティストによるトークショーや音楽ライブも開催される。イケアは、有名なミートボールもおろそかにしていない。このスペースには、スウェーデンの伝統料理をフレンチ風にアレンジしたレストランもある。
イケア社のグローバル・コミュニケーション・マネージャー、ベレン・フラウ・ウリアルテがこのプロジェクトを推進している。彼女によれば、この活動は「イケアは人々に寄り添い、文化の一翼を担いたいというブランドステートメント」である。
イケアがファッションに登場するのは初めてではない。2020年には、イケア制服とアイコニックな青いバッグを使ったアクセサリーの奇妙なファッショントレンドに呼応して、10ピースの服飾ラインを発表した。その後、高級アトリエのバレンシアガが2018年にイケアのを彷彿とさせる3000ドルの青いバッグをデビューさせ、さらに最近では16ポンドのタオルスカートで荒らした。
「イケアは常に少し変わったことを試みています。好奇心旺盛で、デザインとファッションの境界を壊せるかどうか試しています。イケアは、自己表現は家庭から始まると考えているため、その関係は興味深いものになると考えています」とウリアルテ女史は語る。
業界の境界線が曖昧になっている今、ブランドはそれを反映し始める必要がある、とフラウ・ウリアルテは言う。「これがファッションで、これが音楽で、これがデザインで…。料理を作りながら正しい音楽を聴く。私の実生活を考えたとき、音楽、食べ物、ファッション、そして家庭での生活がどのようにミックスされ、私の人生に影響を及ぼしているのだろうか。
このファッション・ウィーク・キャンペーンは、イケア社が毎年発表している『Life at Home Report』で明らかになった、「世界人口の48％が、自宅での生活をメディアで表現されていないと感じている」という統計にインスパイアされたものだ。（続きはThe Drum2024/02/28記事まで）