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Snapchat、2024年に1兆枚を超えるセルフィーが生成されたと発表

Snapchatは2024年、ユーザーによって1兆枚を超える自撮りがアプリ内で生成されたと発表した。この数字は「兆」の単位であり、その規模の大きさは衝撃的である。同社は「すべてのスナップは自己表現の瞬間であり、友人とのつながりを示すものである」と強調し、9億3,000万人を超える世界的なコミュニティがカメラを通じてコミュニケーション、遊び、共有を行っている事実を明らかにした。

参考として、Appleは昨年、iPhoneユーザーによるセルフィー撮影が年間5,000億枚を超えたと公表している。これと比較すると、Snapchatユーザーは2倍以上の自撮りを行っていたことになる。この統計は、Snapchatが若年層を中心に日常的な自己表現の手段として定着していることを裏付けている。

セルフィー文化はもはや10代の特権ではなく、幅広い年齢層に浸透している。しかし、Snapchatは米国とEUにおいてユーザー数の成長が鈍化していることも報告されている。これは高齢層への浸透が限定的であり、ユーザーが成長とともに他のプラットフォームへ移行する傾向が影響している可能性がある。そのため同社は、年齢層の拡大を狙った新機能の追加に取り組んでいる。

Snapchatは、AIとARを組み合わせたレンズ機能によってユーザー体験を強化している。テキストプロンプトを即座にビジュアルに変換する「Imagine Lens」や、Dog Ears、Crying Faceといった人気エフェクトは、セルフィーを単なる写真から遊び心ある表現へと進化させている。かつて話題となった「虹の嘔吐レンズ」も、プラットフォームが築いてきた遊び心の象徴である。

この統計は、Snapchatが若い世代にとって依然として欠かせない存在であることを示している。ただし、今後の課題は、既存の若年層ユーザーの高齢化や市場の成長鈍化を背景に、どのように新たな層を取り込み、より持続的な成長へつなげていくかである。セルフィー文化を超えた付加価値を提示できるかどうかが、Snapchatの次なる展開の鍵となる。(出典:Snapchat, Branding in Asia, Social Media Today)

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