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アコーとオリエント急行、装飾芸術美術館で新しい展覧会を発表

フランスのホテル大手アコーは、国際的なホテル・リバークルーズ・鉄道事業を展開するオリエント急行と提携し、パリの装飾芸術美術館で「1925-2025:アール・デコの世紀」という展覧会を開催することを発表した。この展覧会は、アール・デコ運動の100周年を祝うもので、10月21日から2026年2月22日まで開催される予定だ。

未来のオリエント急行のデザイン

オリエント急行の芸術監督も務めるフランス人建築家マキシム・ダンジャックは、展示会の一環として、オリエント急行の未来の列車の図面を初公開する。このプロジェクトは、ダンジャックにとってオリエント急行のアーティスティック・ディレクションを担当する初めての試みとなる。

ダンジャックは、未来のオリエント急行について次のように語っている。「未来のオリエント急行は、何よりもまず、技術的な挑戦です。動く物体であり、複雑で、リズムの美しさによって神聖化され、技術革命と発明の歴史によって形作られる。今日でも、それは工学の偉業の結果である。」

展示内容とコラボレーション

この展示は、フランスがデザイン分野におけるリーダーシップを確立したことを象徴するものだ。特に、オーシャンライナー「ノルマンディー号」や列車「オリエント急行」が、旅行の分野で世界的な進歩を遂げた1925年の最初の展示会の遺産を再訪する形となる。

ダンジャックは、未来の列車の各要素を細かく描いたドローイングを展示し、その過程で使用された墨と細いペンを駆使して、豪華さと革新性を反映させている。展示では、これらの列車のドローイングだけでなく、貴重なアーカイブ資料も公開される。

持続可能なデザインと技術革新

未来のオリエント急行の内装には、フランスの家具製造会社アトリエ・ジュフレや、木工、キャビネット製造、インテリアデザインを手掛けるリンク、そして壁紙のアトリエ・ドファールなどの職人的な専門家が起用されている。これらの専門家たちは、豪華なデザインを保ちながら、持続可能な素材や先進技術、厳格な安全要件を取り入れることで、未来の列車に革新性と高級感を与えている。

オリエント急行は、2024年4月にローマで初のホテルをオープンし、ホスピタリティの分野で新たなステージに進出した。この新しいホテルのオープンは、オリエント急行ブランドの幅広い展開を示す重要な一歩であり、今後もその進化が期待される。また、2025年3月にはオリエント急行で最上位スイートとする「ロブザバトワール」が登場した。

今回の展示は、オリエント急行が今後のデザインと技術革新をどのように組み合わせていくかを示すものであり、その結果、持続可能で魅力的な高級旅行体験が提供されることを予見させる。(出典:Accor, Luxury Daily)

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