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アンダーアーマー、マーケティングにおける「マイクロドーズ」戦略を導入

アンダーアーマーは、CEOケビン・プランクが「マイクロドーズ」と呼ぶ新たなマーケティング戦略を発表した。この戦略では、これまでの大規模キャンペーンから転換し、意図的に予算を小規模でターゲットを絞ったコンテンツに配分するという。プランク氏は、今後のマーケティング活動について「スーパーボウル広告のような大規模なキャンペーンは行わず、私たちが選ぶチャネルに関連したより小さなコンテンツが中心になる」と述べている。

マーケティングの進化:ソーシャル、エクスペリエンス、デジタルファースト

プランク氏は、ソーシャルメディア、エクスペリエンス、デジタルファーストのブランド構築を強調し、現代の消費者行動に適応する形でマーケティングミックスを進化させると説明した。これにより、アンダーアーマーは、以前の「パフォーマンス・マーケティング」に加えて、ストーリーテリングを強化し、アスリートとのつながりを深めることに再度注力している。このアプローチは、消費者に製品やブランドのストーリーを伝え、そのDNAを理解してもらうことを目指している。

プランク氏は「このキャンペーンでは、価格を重視するのではなく、ストーリーでリードしています」とも述べており、ストーリーテリングがアンダーアーマーの新たなマーケティング戦略の中心であることを示している。

「マイクロドーズ」戦略とターゲット層

アンダーアーマーは、特に16歳から24歳の若いアスリート層に対して、より密接に接続できると考えている。この世代は、ソーシャルメディアやインフルエンサー、NIL(名前、画像、肖像権)アスリートの影響を受けやすく、アンダーアーマーはこの層に対して「許可」を得ることが重要だと認識している。

アンダーアーマーの進化するマーケティングアプローチ

プランク氏は、「より良いストーリーテリングとワールドクラスのアセットをよりスマートに展開することで、少ない動きで大胆な成果を得ることができる」と述べ、ブランドエネルギーを構築し、アスリート、パートナー、株主とのシェアを獲得する方法としてこのアプローチを強調している。

さらに、この戦略では、アンダーアーマーの「UAネクスト・プラットフォーム」を活用し、トップアスリートやインフルエンサー、プロ転向を希望する若いアスリートのストーリーを紹介する予定だ。これにより、ブランドはターゲット層とより深い結びつきを築いていく。

アンダーアーマーは、今後もこの新しい「マイクロドーズ」戦略を展開し、マーケティングのアプローチを進化させることで、若いアスリート層を中心にブランドを強化していく考えだ。(出典:Seeking Alpha、WARC、画像:Under Armour)

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