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ピュブリシス、2024年度の世界最大の広告会社へ

ピュブリシスは、買収戦略と新規事業の拡大を通じて競争優位性を確立し、世界最大の広告会社の座に近づいている。同社は金融市場に対し、成長の加速を報告した。

米国のハイテク企業との強固な関係を背景に、広告支出の増加とビジネスモデルの革新が同社の成長を支えている。これにより、売上高において業界首位の地位を獲得した。ただし、オムニコムがインターパブリックの買収を完了すれば、この順位が変動する可能性がある。

最新の業績動向

パリを拠点とする同社は、通期決算を発表し、一時的ながら業界最大手のホールディングカンパニーとしての地位を確立したと報告した。これは、数年前から進めてきた成長戦略の成果であり、市場では特にメディア事業への集中が評価されている。米国市場では、ピュブリシスが広告費の3分の1をメディア事業に投入していることが注目されている。

ピュブリシスのCEOであるアーサー・サドゥーン氏はフィナンシャル・タイムズのインタビューで、「過去10年間の買収事業は、単独の事業部門として見た場合、40%成長している」と述べ、データターゲティング企業イプシロンの買収などを成功要因として挙げた。また、同氏は「新規事業での優位性は明確だが、リスクも少なくなっている」と語っている。

業績の詳細と今後の見通し

ピュブリシスの2024年度の既存事業売上高成長率は6.3%を記録し、年間純収入は140億ユーロに達した。地域別の成長率は、米国が+4.9%、欧州が+5.4%、アジア太平洋地域が+6.3%と、すべての主要市場で堅調な成長を遂げた。

2025年度の成長率は4%〜5%と予想されているが、持株会社が4社から3社へと統合されることで、新たな成長機会が生まれる可能性があるとADWEEKのインタビューでサドゥーン氏は指摘している。

CEOのコメント

「持株会社の同業他社の3倍、ITコンサルタントの5倍のスピードで成長している。AIと人材への投資を加速させつつ、業界最高水準の財務比率を達成した。さらに、新規事業ランキングでも再びトップに立った。」

出典:Publicis, Financial Times, AdWeek)

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