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US:Apple Intelligenceが最新iPhoneをコントロールする

アップルは月曜日に開催されたGlowtimeイベントで、新型iPhone 16を発表した。今回の発表では、生成AI(GAI)と、最新のiPhoneがどのように処理能力を強化し再設計されたかに焦点を当てた。ティム・クックCEOは「次世代のiPhoneは、Apple Intelligence(アップル・インテリジェンス)のために一から設計された」と述べ、iPhone 16がこれまでのiPhoneの水準をさらに引き上げると強調している。

新しいiPhone 16は、広告主にとっても利点があり、高い処理能力により、AIを活用した画像や動画を通じた体験を拡充できる可能性が広がる。しかし、今回の発表イベントではその点には触れられなかった。

Apple Intelligenceとは、アップルが提供する新しいAIサービスのスイートであり、画像生成、写真のスマート検索、電子メールの自動書き換え、ウェブ記事の要約など、多様なタスクを自動化する機能を備えている。今回発表されたiPhone 16と昨年のiPhone 15 Proは、この新しいソフトウェアを実行できる唯一のデバイスである。

iPhone 16には、最新のA18チップが搭載され、より多くのCPUとGPUコア、そして高速なNeural Engineを備えている。これにより、AI処理が一段と向上し、メモリ容量も拡大している。AIを活用したビジュアルインテリジェンス機能により、ユーザーはカメラを使って検索したり、詳細情報を簡単に取得できるようになっている。また、デザイン面ではアルミニウム製の背面を採用し、カスタマイズ可能なボタンが追加された。

Siriは、Apple Intelligenceを通じてより自然で文脈に即したパーソナルな体験を提供できるように進化している。日常のタスクを簡素化し、より高速に処理する機能を持ち、ユーザーが話し言葉に詰まった場合でも、スムーズに理解し、次のリクエストへ繋げることができる。さらに、テキストと音声を切り替えながらSiriとのコミュニケーションが可能になった。

米国のiPhoneユーザーは1億3,250万人に達しており、AppleはiPhoneのカメラを活用して、情報取得やウェブ検索、ChatGPTのようなGAIサービスへのアクセス手段として提供している。また、Siriを通じて音声ディクテーション機能を使用し、複雑な検索や自動化プロセスもデバイス上で処理できるようにしている。

Appleはプライバシーを重視しており、AIプロセスはデバイス上で安全に実行される。また、Private Cloud Computeを利用して大規模なワークロードを安全なサーバーにオフロードする仕組みも備えており、これによりAppleのエコシステムの強みを活かし、企業アプリケーションでの採用を後押しする可能性がある。

(出典:Media Post, NYTimes 他)

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