
パークハイアット東京、2025年12月にリニューアルオープン
アジア初のパークハイアットとして知られるパークハイアット東京は、2025年12月9日に全面リニューアルを終え、新たな姿で再始動する。客室やレストラン、イベント施設、スパの予約は、同日からの宿泊分を対象に9月24日より開始された。
ホテルは新宿パークタワーの39階から52階に位置し、建築はプリツカー賞受賞の丹下健三による設計である。今回の改修は2024年5月から段階的に実施され、客室やスイートルーム、パブリックスペース、イベント会場、ダイニング施設が新しい形で公開される。
ダイニングと施設の刷新
リニューアルにより、「ジランドール・バイ・アラン・デュカス」や「ザ・ピーク・ラウンジ&バー」が新しい姿を披露する。また、「ニューヨーク・グリル&バー」や日本料理「梢」、フィットネス&スパ「クラブ・オン・ザ・パーク」、蔵書2,000冊以上を誇る「ザ・ライブラリー」などは、開業当時のデザインを忠実に復元。客室数は従来の177室から171室へと減らし、代わりに新たなスイートカテゴリーを導入する。
客室デザインの刷新
客室とスイートルームは大幅に再構築され、「より開放的でエレガント、かつ心地よさを重視したパーソナルラグジュアリー」を表現するデザインに一新された。従来のレイアウトを保ちつつも、玄関からベッドルーム、ドレッシングルームからバスルームまでの動線を柔らかくつなぎ、空間全体の一体感を高めている。
パークハイアット東京の総支配人フレドリック・ハーフォルスは、「30年以上にわたる歴史を踏まえ、今回の改装は“帰郷”であり、同時に新たな章の始まりを意味する。リピーターにとっては懐かしさを感じ、新しい世代には新鮮な体験を提供する場となるだろう」と語っている。
デザインを監修したのはパリ拠点のスタジオ「ジュアン・マンク」であり、客室、スイート、ザ・ピーク・ラウンジ&バー、ジランドール・バイ・アラン・デュカスの改修を担当。ジョン・モーフォードによるオリジナルデザインの精神を継承しつつ、特注家具や素材を用いた新しい解釈が加えられた。共同オーナーでデザイナーのパトリック・ジュアンは「訪れる人々が安らぎを覚え、ホテルの本質を感じながらも新しいエネルギーを体感できることを願っている」とコメントしている。建築家で共同経営者のサンジット・マンクーも「同じ物語を世代ごとに再解釈することに意義がある」と述べた。(出典・画像:パークハイアット東京、Branding in Asia)