US:OpenAIがGPT-5のローンチを計画 企業向け顧客開拓を推進中
ChatGPTの生みの親であるOpenAIは、今年、大規模言語モデルの最新バージョンであるGPT-5を発表する予定だと報じられている。
ある意味、AIは非常にシンプルだ。モデルが大きければ大きいほど、そしてそれを実行する計算能力が 高ければ高いほど良い。ChatGPTの無料版はGPT-3.5で動作し、約1750億のパラメータ(または情報のビット)で学習したと言われている。この開発は、チャットボットをベースとした生成AIの新たな一歩である。
Business Insider』誌は、この新モデルについて、この技術についてデモを受けたあるCEOを含む、この件に詳しい人物の話を引用して報じている。
・このCEOによれば、OpenAIは当該企業クライアント固有のデータに基づくユースケースを披露しているという。
・今年半ば、あるいは夏の予定だが、安全性テストで発売が遅れる可能性はまだ十分にある。OpenAIはコメントを発表していない。
GPT-5の登場は、GPT-4にまつわる数々のエピソードに続くものである。GPT-5は、より信頼性が高いことを売りにする可能性が高い。結局のところ、サム・アルトマン最高経営責任者(CEO)自身がインタビューでGPT-4は「ちょっと最悪」と述べている。
B2Bの難問
しかし、この話はまた、現在存在するAIビジネスの奇妙な性質を指し示している。OpenAIは 年間約20億ドル(約2,000億円)の利益を上げており、その多くは企業間取引や企業向けサブスクリプション(個人顧客向けサブスクリプションも販売)から得ている。
この記事によると、OpenAIは、タスクを実行できるAIエージェント機能のような、実際にお金を節約する機能を示唆している(ただし、これらはリリースされていない)。AIは基本的に雇用主を通じてアクセスするツールであり続けるのか、それとも個人レベルでかなりのレベルが利用されるようになるのか。
多くのB2Bテクノロジー分野がそうであるように、大きな問題は、買い手と消費者・ユーザーはしばしば異なる人間であり、たとえ若い調達担当者がより協力的である傾向があるとしても、持続的な成功には、初年度にイエスと言う上司を説得するだけでなく、この高価なテクノロジーを実際に行動に移す労働者を説得する必要があるということだ。
出典:Business Insider、ZDNet、Financial Times、(WARC2024/03/20記事まで)