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JP:社名変更が10年で2倍超、業態変革へ覚悟 市場も圧力

アーティエンス、カナデビア、プロテリアル。いずれも創業100年以上の「老舗企業」の新社名だ。なじみの社名を改め、生まれ変わった企業数は、10年前から2倍超に増えた。国内市場の縮小で業界再編が起こり、資本効率の向上を求める株式市場の圧力は強まる。世の中の価値観も変容した。激しい経営環境の変化が日本企業に転生を迫っている。

印刷インキが祖業の旧・東洋インキSCホールディングスは1月、artience(アーティエンス)に社名を変えた。「art」と「science」を組み合わせた造語で、「インキ」を社名からなくした。高島悟社長は「狙いは、一言でいうと覚悟を示すことだ」と話す。

新型コロナウイルスの流行下でデジタル化が進み、紙に依存するビジネスへの危機感が高まった。2023年12月期の純利益は過去最高だった15年3月期の7割に落ち込んだ。再成長に向けた業態転換を進める旗印として、大胆な社名変更に打って出た。足元では半数以上の従業員が新聞や書籍に使う印刷インキに携わる。電気自動車(EV)用電池や半導体に使う新素材などを戦略的重点事業に掲げ、印刷インキのイメージを払拭する。冒頭のカナデビアは日立造船の、プロテリアルは日立金属の新社名だ。
(続きは日本経済新聞2024/03/23記事まで)

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