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YouTube、AI検索で圧倒的優位 ― 他プラットフォームの200倍以上引用

最新の分析によれば、YouTubeはChatGPTやPerplexity、GoogleのAI検索結果において、他の動画プラットフォームよりも200倍以上多く参照されていることが明らかになった。

データの概要

調査会社BrightEdgeが2024年5月から2025年9月までの期間を対象に収集したデータによると、YouTubeはAI検索における主要な動画引用元として突出した存在である。比較すると、VimeoとTikTokはいずれも0.1%の引用にとどまり、DailymotionやTwitchはほとんど登場しなかった。

YouTubeの引用シェアはAI検索全体で平均20%に達し、特にGoogle AI Overviewsでは29.5%と最も高い割合を示した。Mayo Clinic(12.5%)やInvestopediaといった権威ある情報源を凌ぐ結果となっている。

プラットフォーム別の引用状況

  • Google AI Overviews:YouTubeシェア29.5%、引用ドメイン数1位。前週比では32.8%減少したが依然トップを維持。平均順位は6.3。
  • Google AI Mode:YouTubeシェア16.6%で1位。前週比3.2%減、平均順位9.7。
  • Perplexity:YouTubeシェア9.7%で第5位。前週比4.8%増、平均順位9.7。
  • ChatGPT:YouTubeシェアは0.2%と低いが、前週比では100%増加。平均順位5.2。

引用を誘発するクエリの傾向

YouTubeが頻繁に引用されるのは以下のようなテーマである。

  • 金融取引の操作方法やチュートリアル(例:「TDアメリトレード合併後」)
  • 医療系の解説動画や学習コンテンツ
  • 小売価格やセール情報の確認(例:「ホーム・デポがセールをしているか」)
  • 金融ツールの実演
  • 製品レビューや比較動画

一方、以下のようなテーマではYouTubeの引用頻度は低い。

  • 経営戦略やキャリア選択に関する助言
  • 抽象度の高い金融理論や概念
  • ITアーキテクチャの設計など高度な技術議論
  • 文字中心の解説を必要とする情報

分析の意味するところ

今回の調査結果は、YouTubeがAI検索エンジンにおける動画情報の事実上の独占的存在であることを示している。学習性の高いチュートリアルや製品レビューといった具体的で実用的なテーマにおいて特に優位であるが、抽象的で理論中心の領域では引用が少ない。これは、AI検索のアルゴリズムが「映像による説明が効果的な情報」に強く依存していることを反映している。(出典:BrightEdge、MediaPost)

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