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Airbnb、エクスペリエンスに新ソーシャル機能を追加し「旅のつながり」を強化

Airbnbは、アクティビティやツアーを予約できる「Airbnb Experiences」に新たなソーシャル機能を導入した。ゲスト同士が体験の前後・最中にやり取りでき、参加予定者の確認や、体験後の再接続が可能になる。あわせて、検索・地図・決済・サポートなど周辺機能の拡充も発表しており、同社は予約プラットフォームを超えた「旅行体験のハブ」化を進めている。

新ソーシャル機能の内容

体験ページから、すでにその体験に参加しているゲストを出身地情報とともに確認できる。ユーザーは体験中に出会った相手へアプリ内でダイレクトメッセージをリクエストでき、プロフィールの「コネクション」セクションで出会った人を一覧し、後日再会のきっかけを作れる。各体験ごとにプロフィールの共有可否を選べるため、公開範囲のコントロールも可能である。

背景と狙い

Airbnbは今年、アプリ刷新とあわせてギャラリーツアー、ショッピングツアー、乗馬など「地元のアクティビティ」を予約できるエクスペリエンスの支援を強化し、ソーシャル・ファーストのマーケティングを展開してきた。ブライアン・チェスキーCEOは、旅行者が現地の人々とかかわることで目的地との結びつきを深められるよう、既存プロダクトを再設計していると述べる。今回のアップデートは、旅行の前・最中・後にわたって消費者同士のつながりを補強する設計であり、「予約の場」から「コミュニティの場」へと役割を拡張するものだ。

利用者インサイトの反映

体験の予約前に他の参加者について知りたいと考える旅行者は7割超という調査結果があり、今回の参加者表示機能はこの需要に応えたものだ。検討段階で“誰が参加しているか”を可視化することで、安心感や期待値の形成を支援する。

検索と地図のアップデート

検索結果の柔軟性を高め、条件からはみ出した提案も提示する。たとえば同価格帯だが設備が異なる物件や、近隣エリアのより安価な宿泊などを選択肢として提示できる。地図ツールは近隣のランドマーク、レストラン、アトラクションを簡便にフィルタリング可能となり、今年後半には衛星・交通・道路など複数のマップビューに対応する計画である。

決済とAIサポートの拡充

「今すぐ予約、後で支払う(Reserve Now, Pay Later)」オプションは、今年米国から開始され、来年には全世界へ拡大予定である。あわせて、アプリのAIアシスタントは対応言語・対応国を広げ、ユーザーや予約・リスティングの文脈を理解して、よりパーソナライズされた応答を行うよう改善される。

また、新ソーシャル機能はユーザーが共有情報を自ら選択できる前提で設計されている。体験単位でプロフィールの公開可否を切り替えられるため、関係性や状況に応じた柔軟なプライバシー管理が可能である。

Airbnbはエクスペリエンスを軸に、予約前の検討、現地での交流、旅後の再接続までをシームレスにつなぐ機能群を拡充した。

参加者の可視化、DMによる再会支援、強化された検索・地図、グローバルに展開される後払い、文脈認識型のAIサポートという複合的な更新により、同社は「旅の発見・参加・関係づくり」を支えるプラットフォームとしての位置づけを一段と強めている。(出典:Airbnb, Marketing Dive他)

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