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CoinbaseのBaseアプリへのリブランディングでSocialFi熱が加速─Zoraトークンが1週間で440%高騰

Coinbaseが従来の「Wallet」アプリを「Base App」へとリブランディングしたことにより、分散型ソーシャルファイナンス(SocialFi)への注目が一気に高まり、クリエイタープラットフォーム「Zora」のトークン(ZORA)が急騰した。わずか1週間で、その価格は0.011ドルから0.0615ドルへと約440%上昇している。

リブランディングの背景と統合機能

2024年7月16日に行われたCoinbaseのBaseアプリの公開は、単なる名称変更ではなく、ZoraおよびFarcasterとの統合という大きなアップデートを伴っていた。Baseアプリには、投稿機能、チャット機能、そしてワンタップでトークンをミント(発行)できる仕組みが組み込まれており、Web3ユーザーがこれらのSocialFiプラットフォームに簡単にアクセスできるようになっている。

この統合により、Zora上でのトークン作成数は1日あたり約4,000件から15,000件以上へと急増し、7月24日には38,000件というピークを記録した。Dune Analyticsのデータによると、取引件数は従来の1日あたり3万件から15万件を超える水準に跳ね上がり、取引高も100万ドル未満から600万ドル以上へと急拡大した。

価格と市場規模の急伸

CoinMarketCapの統計によれば、ZORAトークンの時価総額は1週間で約5,000万ドルから2億ドルを超える規模にまで膨れ上がった。この急成長は、SocialFi領域への関心の高まりと、ユーザーエンゲージメントの可視化が相まって生まれた現象といえる。

クリエイター経済への波及効果

この盛り上がりは、Zora上で活動するクリエイターの収益にも直結している。Duneの分析によると、1日のクリエイターへの支払額はおよそ1,000ドルから3万ドル超へと急増した。1週間で12,000人を超えるユニークなクリエイターがZoraに参加し、活発な経済圏が形成されている。ブームの最中には、Zoraスマートウォレットのアクティブ数が1日あたり8,000以上に達した。

SocialFi領域における重要な動向

今回のリブランディングは、Baseアプリが単なる暗号資産ウォレットから、コンテンツ作成とトークン経済が融合した次世代のソーシャルプラットフォームへと進化することを示している。ZoraのようなSocialFiプラットフォームとのシームレスな接続は、今後のWeb3体験において中核的な位置を占める可能性がある。

現在のブームが一時的なものであるか、あるいは新たなクリエイター経済の礎となるのかは不透明だが、少なくともZORAを取り巻く1週間の動きは、リブランディングとプロダクト統合がWeb3領域における市場動向にどれほど大きな影響を与えるかを如実に示した例といえる。(出典:Coinbase)

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