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JP:「フライパンを送ってください」味の素、台所の不満を持続可能性に変える

味の素は、消費者の不満を活用し、環境に配慮した取り組みへと昇華させた。冷凍餃子がフライパンにくっつくという苦情がソーシャルメディアに寄せられたことをきっかけに、同社は原因を調査するために顧客にフライパンの送付を依頼。すると、3,500個以上のフライパンが集まった。

バイラルキャンペーンから始まったフライパン・リサイクルの試み

この消費者の声をもとに、味の素は日本のキッチン用品メーカー 杉山金属(新潟県燕市)と協力し、回収したフライパンを再利用する革新的なリサイクルプロジェクトを開始した。フライパンは新たなキッチンツールへと生まれ変わる予定であり、環境負荷の低減 と資源の有効活用を目指す。

この取り組みの背景には、2024年に寄せられた冷凍餃子のこびりつきに関する消費者の苦情がある。そこで味の素は、フライパンの表面状態や使用状況を詳細に分析するために、3,500個以上のフライパンを集め、科学的な調査を開始した。

フライパンの研究が明らかにした事実

味の素は、回収したフライパンを使った大規模な調査を実施。テストの結果、90%以上のフライパンでこびりつきの顕著な減少が確認された。この研究結果は、今後の製品開発や調理法の改善に活かされる予定であり、消費者の調理体験を向上させるための継続的な取り組みの一環となっている。

消費者との対話を続ける味の素

味の素は、このプロジェクトの最新情報を日本の人気ブログ・プラットフォーム 「note」 を通じて発信している。記事では、

  • フライパン収集のプロセス
  • テストの詳細な経過
  • 科学的な分析の進捗状況
    などが紹介されており、プロジェクトの透明性を確保しながら、消費者との対話を深めている。

この取り組みは、単なるバイラルキャンペーンにとどまらず、持続可能な社会への貢献と消費者との共創を目指す、味の素の革新的な試みである。(出典:味の素、Branding in Asia)

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