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ピュブリシスとレオ・バーネットが統合、新クリエイティブユニット「レオ」が誕生

ピュブリシス・グループは、クリエイティブ・ネットワークの「Publicis Worldwide」と「Leo Burnett」を統合し、新たなクリエイティブユニット「レオ」を設立した。この動きは、広告業界が直面する「AIの時代」において、データとクリエイティブの融合を実現することを目指している。

新組織の概要

  • グローバル規模の統合
    レオには、レオ・バーネットから約8,000人、ピュブリシス・ワールドワイドから約7,000人が所属し、90カ国に拠点を持つ。組織は、マルコ・ヴェントゥレッリとアガーテ・ブスケが共同社長を務め、ガレス・グドールが最高戦略責任者として加わる。さらに、北米ではピュブリシス・グループ・カナダのCEOアンドリュー・ブルースが会長を兼任する。
  • 統合の目的
    レオは、「エクスポネンシャル・クリエイティビティ(加速する創造性)」を掲げ、データ、技術、メディア資産を活用したクリエイティブ・ソリューションを提供する。特に、ジェネレーティブAIの時代において、ブランドの成長を支援する戦略的パートナーとしての役割を果たす。

ピュブリシス・グループのCEO、アーサー・サドゥーン氏は「クリエイティブの効率化がブランドの縮小を意味することはありません。強いエージェンシー文化によって育まれた大きなアイデアが、クライアントのビジネスにインパクトを与えるのです。」と述べている。この統合により、既存の強みをさらに拡大し、業界全体で競争力を高めると強調した。

アガーテ・ブスケ氏は「レオのグローバルな精神は、地域レベルでの卓越したクリエイティブと戦略的才能を生かし、クライアントごとにカスタマイズされたモデルを提供する」と述べた。
ピュブリシスは、AIを活用した広告ソリューション開発に向け、3年間で3億ユーロを投資する計画を発表している。レオもこの計画の一環として、データ主導のクリエイティブをさらに進化させる。

業界への影響と背景

この統合は、オムニコムやIPGなど他のエージェンシー持株会社が進める競争力強化の動きに対応するものでもある。ピュブリシスはさらに、インフルエンサーマーケティングの大手やコマースマーケティング会社の買収を通じて、事業ポートフォリオを強化している。

ピュブリシスは2024年第3四半期のオーガニック売上高が前年同期比で5.8%増加するなど、堅調な業績を示しており、今回の統合がさらなる成長の足掛かりとなることが期待されている。

ピュブリシス・ワールドワイドとレオ・バーネットの統合により誕生した「レオ」は、クリエイティブとデータの融合を象徴する新たなモデルとして注目を集める。この動きは、広告業界がAI技術を駆使した新たな時代に突入する中で、クライアントにより付加価値の高いサービスを提供する一歩となる。(出典:Publicis, AdAge, MarketingDIve他)

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