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MetaのAIとコマースへの投資、2024年のFacebook広告収入を1,000億ドル(15兆円)超へ

WARCメディアによると、Facebookは2024年1,001億ドルの広告収入を獲得し、2026年には1,128億ドルに達する見通しだ。こうした伸びは、AIとコマース分野における革新が多様な小売業者を引きつけ、同プラットフォームでの広告費増加につながっている。

一方で、新しいプラットフォームの台頭により、Facebookは過去10年でグローバルなソーシャル広告支出におけるシェアを半減させている。

Facebookが重要な理由

世界で約30億人のユーザーと22億人の広告視聴者を抱えるFacebookは、人口規模と収益性で突出したソーシャルメディアプラットフォームである。

  • AIとコマースへの期待:WARC Mediaの予測では、小売業者が2024年にFacebookへ投資する広告費は200億ドルを超える見込みだ。Metaの調査によれば、AIツールの「Advantage+ Shopping Campaign(ASC)」は2年間でROASを12%向上させている。
  • 地域別の特徴:アジアのブランドは、Facebookを含むMetaプラットフォームへの投資を増やし、他地域のユーザーへのリーチを狙う動きが加速している。
  • 米国での成長鈍化:米国ではFacebookの成長が鈍化しているが、依然としてOTT市場の2倍、TikTokの4倍の規模を持ち、米国小売業者広告費の29%のシェアを確保している。

消費動向とZ世代へのアプローチ

長期的な成長を目指す中で、FacebookはZ世代を含む若年層の獲得を重視している。クリエイター支援、グループ機能の強化、長編動画の重視によってニュースや政治的コンテンツへの依存度を下げ、コミュニティやエンターテイメントを重視した戦略を展開している。

米国では成人の4分の3以上がFacebookを利用し、英国では全年齢層でリーチ可能な商業メディアブランドのトップ3に入る。アジア太平洋地域(APAC)では、GWIによると、Facebookは購買行動に最も影響力のあるプラットフォームである。

パフォーマンス志向とAIの役割

Metaは広告主に対し、AIツールへの信頼を呼びかけている。AIを活用することで、クリエイティブ多様性の確保や到達できなかったオーディエンスへのリーチが可能になると主張している。

先月、100万人以上の広告主がMetaのAIツールを利用。イメージジェネレーションを用いたブランドはコンバージョンを7%増やすなど、初期テストで有望な結果が示されている。

一部のパフォーマンス重視の広告主は、Facebook上でフルファネル戦術に軸足を移し、コンバージョンと上位ファネルの指標をバランスさせることで将来的な需要喚起とコスト効率を両立している。

(出典:WARC Media Report)

 

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