日本航空、伝統と革新を融合したヴィジュアルアイデンティティを刷新
日本航空(JAL)は、グローバルな視点を取り入れた洗練されたリブランディングを発表した。この新たな取り組みは、ブランドの文化的なルーツを尊重しつつ、現代的で魅力的なビジュアル・アイデンティティを実現することを目的としている。
伝統を強調しつつ現代的な進化を追求
日本航空のリブランディングは、既存のアイデンティティを一新するのではなく、より強化するアプローチを取っている。新しいカラーパレット、タイポグラフィ、デザインシステムが採用され、ブランド全体にエレガントかつ現代的な雰囲気を加えている。今回のリブランディングは、デジタルマーケティング企業ジェリーフィッシュとの協力により実現された。その中心には、日本航空の象徴的な「鶴丸」ロゴにインスパイアされたドットパターンがある。この新たなデザインシステムは、「ニーモニック・デバイス」としてブランド全体に流動的でダイナミックなビジュアルの特徴をもたらしている。
新たに採用された書体「アクセン」は、日本航空の伝統的な象徴である「鶴丸」を反映したデザインで、空の旅の動きとブランドの未来志向を象徴している。また、伝統的な書道の筆使いを取り入れた図像やイラスト要素が追加され、日本文化への敬意が示されている。さらに、カラーパレットには日本国旗の赤と白が採用され、クリーンでコンテンポラリーなエレガンスを強調している。このデザインは、競合他社との差別化にも寄与している。
ブランド刷新への想い
日本航空の国際マーケティング部門責任者であるケント美奈子氏は次のように語る。「私たちの伝統と文化は企業理念の中核をなすものです。同時に、お客様に一貫性のある新鮮なビジュアル体験を提供することの重要性を理解しています」。この言葉は、ブランドの進化に対する企業の姿勢を象徴している。
ジェリーフィッシュのデザイン責任者であるデビッド・ヘイスティ氏は、「日本航空のビジュアル・アイデンティティを再構築するプロジェクトは非常に意義深いものでした。各デザイン要素は、伝統への敬意を払いながら、ブランドの革新精神を表現するために細心の注意を払って作り上げられました」と語る。新しいビジュアル・アイデンティティは、日本航空のブランドをより力強く世界に発信し、未来志向の航空会社としての地位を確立するものとなっている。(出典:日本航空/Jellyfish)