US:マクドナルド、チキンビッグマックをデビュー。ライブ配信で宣伝
マクドナルド提供。
マクドナルドは、新たに「チキン・ビッグマック」をデビューさせるため、偽装レストラン「McDonnell’s」を使用した体験型イベントを実施し、ライブ配信で宣伝を行った。このキャンペーンは新しいCMやZyngaゲーム、ラスベガスのSphereの買収を含むもので、若年層の消費者にリーチするために多様なチャネルを活用している。
キャンペーンの概要
マクドナルドは10月10日の「チキン・ビッグマック」のデビューに合わせて、新たなCMや体験型イベント、ライブストリーミングパートナーシップを展開している。特に「McDonnell’s」と呼ばれるポップアップレストランでは、象徴的なブランドを模倣し、Z世代に人気の「デュープ文化」を活用している。このイベントは、ロサンゼルスで開催され、チキン・ビッグマックが本当に「ビッグマック」と言えるのかをテーマに、人気ストリーマーのカイ・セナトとのコラボレーションも行われた。
マルチチャネルアプローチ
マクドナルドはこのキャンペーンにおいて、複数のチャネルを通じて消費者との接点を強化している。具体的には、近日公開予定のCM、ラスベガス・スフィアを活用した巨大広告、Zyngaでのミニゲーム、そしてビルボード・ラテン・ミュージック・ウィークでのイベントが含まれている。これらの取り組みを通じて、若年層の消費者とのつながりを強化している。
さらに、マクドナルドはTwitchで人気のストリーマー、カイ・セナトと提携し、彼のライブ配信を通じて「チキン・ビッグマック」に関する議論を展開する予定である。Twitchは、ゲームや文化が交差するプラットフォームとして、若い消費者にリーチする手段となっている。
広告の展開とマーケティング戦略
Wieden+Kennedyが担当する一連の広告には、レトロなミニゲームや、ゲームブランドXSETとのコラボによるビデオシリーズなどが含まれている。また、10月10日には、ラスベガス・スフィアの巨大広告スペースを活用し、「ビッグマック」と「チキン・ビッグマック」の宣伝が行われる予定である。
CMは、ランドール・パークとハドソン・ヤンが出演する予定で、さらに、ビルボード・ラテン・ミュージック・ウィークでは、メキシコの音楽グループ「エスラボン・アルマド」と共に「ビッグマック・バッシュ」も開催される。
マーケティング効果
今回の「チキン・ビッグマック」を中心としたマルチチャネル、マルチカルチャー・マーケティング戦略は、マクドナルドが昨年展開した「グリマスの誕生日」キャンペーンと類似しており、多様なアプローチで消費者にアピールしている。これにより、同社は米国での売上増加を実現し、マクドナルドのマーケティング力を再確認する結果となっている。
しかし、マクドナルドの2024年第2四半期の既存店売上は0.7%減少しており、2020年以来初の減少となった。これを受けて、同社はバリュー商品に対するマーケティングにさらなる注力を行っている。(出典:Adweek, AdAge他)