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インフルエンサーマーケティングはユーザー疲労の影響を受けている

欧州のマーケティング専門家を対象にした新しい調査によると、若年層オーディエンスにリーチするためにインフルエンサーを活用するブランドは、過飽和状態やユーザー疲労が進行する市場での競争が激化していることがわかった。

インフルエンサーマーケティングプラットフォームKolsquareによる「インフルエンサー動向に関するレポート(The Influencer Marketing Trends in 2025)」によれば、ヨーロッパの企業はインフルエンサーマーケティングに平均340万ユーロを投じており、2025年にはさらに予算を増やす計画を持っているという。

インフルエンサーマーケティングの重要性

インフルエンサーマーケティングは、2023年末までに240億ドル規模に成長すると予測されているが、ソーシャルネットワーク上での視聴者行動は変化を続け、消費者は過剰なスポンサードコンテンツに飽き始めている。消費者に共感を得るためには「真正性」が重要であるが、それをシームレスに実現することは容易ではない。WARCによると、インフルエンサーとの協働において、いくつかの重要なポイントが浮き彫りになっている。

主要な洞察

Kolsquareのレポートでは、インフルエンサーマーケティングがより「責任」「質」「適応性」を重視する時代へと向かっていることが示されており、以下の洞察が含まれている:

  • 過飽和の懸念:調査回答者の17%が、ソーシャルメディアプラットフォームに対する幻滅や、コンテンツや広告の過多がオーディエンスの変化を引き起こし、インフルエンサー文化の拒絶や「消費不足のコア」につながっていると指摘している。
  • 付加価値の追求:50%がROI(投資収益率)やROAS(広告費用対効果)の測定を最大の懸念事項とし、クリエイターの自由とブランドのコントロールのバランス(41%)、アルゴリズムの変更(31%)が続いた。
  • 責任と倫理:ヨーロッパのマーケティング担当者の43%は、倫理的な行動や透明性をインフルエンサー選定の重要な基準と考えており、今後さらにこの基準が強化される可能性がある。
  • TikTokの不安定性:89%がInstagramをキャンペーンで好む理由は、その安定性にある。
  • AIの統合:Instagram、YouTube、TikTokなどのコンテンツツールは制作プロセスに革命をもたらしているが、信頼性と真正性に対する懸念が浮上している。

このレポートは、2024年6月から7月にかけてヨーロッパの意思決定者385人を対象に実施されたB2B調査に基づいており、調査はB2B調査会社Newton Xとの提携で行われた。

(出典:Kolsquare、The Guardian、WARC)

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