世界のモバイル普及は鈍化、デジタルデバイドの次の段階が課題(GSMAレポートより)
GSMAの新しい調査によると、現在約50億人がモバイルインターネットを利用しているものの、その普及率は鈍化している。
モバイルの普及が重要な理由
「次の10億人」は2010年代のビッグ・アイデアだった。主にモバイル・デバイスを通じて、10億人の新しいユーザーがオンラインになることによる巨大な経済的機会である。 現在では、その10億人の多くがインターネットに接続しているようだ。それでもなお、多くの人々が接続を断たれたままであり、その多くは携帯電話を購入できる価格が主な障壁となっている低所得国にいる。 このギャップを解消すれば、今後10年間で世界のGDPは数兆ドル増加する可能性がある。
何が起こっているのか
GSMAのState of Mobile Internet Connectivity Report 2024によると、国を代表するサンプルを対象とした世界的な調査に基づき、世界人口の57%(46億人)がモバイル経由でオンラインを利用している。
- 2023年の成長率は前年比横ばいであり、このデジタルデバイドの次の段階を埋めるのはより困難であることを示している。
- 2015年から2021年にかけて、毎年2億人以上がインターネットに接続するようになっていたが、ここ2年間で1億6,000万人が接続できるようになった。
- 世界人口のうち、96%がモバイル・ブロードバンドでカバーされており、残りは最もアクセスが難しい。
- 自分のスマートフォンを使ってインターネットにアクセスする人の数は、2023年末までにほぼ43億人(世界人口の53%)に増加する。
- モバイルインターネット利用の格差を解消すれば、2023年から2030年の間にGDP総額に3.5兆ドルを上乗せすることができる。
(出典・画像ソース:GSMA)