Global：世界の広告トレンド 今年のスポーツ支出は610億ドルに達する

細分化が進むメディア環境の中で、スポーツは大衆の注目を集め、多額の費用を投じる、最後に残された水入らずの時間のひとつである。しかし、WARCのグローバル広告トレンド・レポートの最新版では、スポーツの風景さえも細分化していることがわかった。

スポーツは、真の「水入らずの瞬間」を提供する最後の手段のひとつであり、今年は主要なスポーツイベントが目白押しで、広告主はマス・リーチを達成するための比類のない手段を手に入れることになる。

WARC Mediaの最新グローバル広告トレンドレポート「断片化時代のスポーツメディア」は、スポーツの新しいメディア環境、ブランド広告主にとっての課題と機会、権利保有者が今後どのようにスポーツの経済性を維持するつもりなのかを検証している。

WARC Mediaを購読されていない方は、こちらからサンプルレポートをご覧いただけます。本レポートの調査結果については、2月20日よりWARCポッドキャストで配信予定です。

知っておくべきこと
・大きなイベントが目白押しだ： 2024年パリ・オリンピック、UEFAユーロ、T20クリケット・ワールドカップなど、政治的・スポーツ的イベントが目白押しのこの年に、スポーツのライブ中継は依然として大きな観客を集めている。
・大観衆と大出費： 2023年のスーパーボウルは1億1,500万人以上が視聴。このリーチを満たすために、ブランドは全世界で609億ドルを費やすと予測されている。
・ソーシャルメディアが主役： 18～24歳の93％が、少なくとも毎週ソーシャルメディア上でスポーツに関与している。しかし、Z世代のファンダムはより「流動的」である。若い世代は、チームや競技よりもアスリートのストーリーに興味を持つことが多い。
・リニアTVの減少を食い止めるにはスポーツだけでは不十分： ヨーロッパの多くの地域で、リニアTVの視聴料は2024年夏まで減少が続くと予測されている。米国では、リニアTVの視聴料が回復するのは、スポーツよりも、前年比の好影響と次期大統領選挙によるところが大きい。
・スポーツ放映権の細分化が、マスリーチの瞬間を脅かす： NFLの中継は、放送とケーブルテレビ（NBC、ESPN）、OTT（Peacock、Amazon Prime、YouTube TV）、モバイルアプリ（NFL+）にまたがっている。ファンにとって、すべての試合を生中継で追うことは、よりコストがかかり、より複雑になってきている。（続きはWARC2024/02/027記事まで）